『ヴェノム:ザ・ラストダンス』完全ネタバレ解説 “黒の王”ヌルはMCUでも大暴れ?
あのタキシードの男を演じているのは?
本作はひねった配役が多いのも特徴。レックス・ストリックランド役のキウェテル・イジョフォーは『ドクター・ストレンジ』映画のモルドー、ちょっと変わった家族の父マーティン役のリス・エヴァンスは『アメイジング・スパイダーマン』『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のリザードことカート・コナーズです。このキャスティングが発表されたとき、MCUやアメスパとのリンクがなにかあるのかなとざわついたファンも多かったですが(僕もその1人……笑)、ただの匂わせでしたね。そしてエディとヴェノムにタキシードを奪われる男を演じているのはジェイコブ・トムリ。彼は『ヴェノム』全3作でトム・ハーディのスタントマンを務めていました。なおトム・ハーディは一時期、次の『007』ジェームズ・ボンド役の候補とも言われたことがありました。彼がボンドだったら、こういうタキシード姿だったかも。
ヌルはマーベルの中でもすごいヴィラン
本作に登場する黒の王ヌルは、コミックではノーウェアという星の誕生に関わり、魔剣ネクロソードを造りました。ノーウェアはMCU映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに登場、映画『ソー:ラブ&サンダー』でクリスチャン・ベール演じるゴアが手にする神殺しの剣がネクロソードです。MCU版のこれらについてヌルとの関係を示す言及はないですが、ファンとしてはこのヌルがMCUのほうでも暴れるのではないかと期待してしまいます。 なお本作でヌルを演じているのはアンディ・サーキスです。モーションキャプチャー俳優として『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などのスノーク、俳優としてMCUのユリシーズ・クロウ、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のアルフレッドが有名ですが、彼は『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の監督も務めています。前作の監督が、本作のメインヴィランを演じるというのも面白いですね。