【写真：Getty Images】

　ダルビッシュ有投手が所属するサンディエゴ・パドレスは、ワイルドカードシリーズのアトランタ・ブレーブス戦で2勝を飾り、地区シリーズ進出を果たした。大谷翔平選手や山本由伸投手が在籍するロサンゼルス・ドジャースと対戦することが決まり、日本人同士の投げ合いが予想された。しかし、ドジャースが急遽ローテーションを変更したと、米公式サイト『MLB.com』が報じている。 【写真】日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング 　ダルビッシュは家族に関わる個人的な事情で制限リスト入りし、戦列を離れた期間はあるものの、現在は復帰してプレーオフでの登板に備えている。対する山本も右肩の炎症で負傷離脱した時期はあるが、現在は復帰。ドジャースの投手陣に怪我人が続出する中で、山本に対する期待は大きくなっている。 　当初、米メディア『CBSスポーツ』のように「ダルビッシュはドジャースとの第2戦に先発する」「ダルビッシュの対戦相手は山本」と予想する見方もあり、日本人同士の投げ合いが実現する可能性があった。そんな中、米公式サイト『MLB.com』は「球団社長のアンドリュー・フリードマンが、パドレスとのディビジョン・シリーズで先発ローテーションを変更するという驚きの発表をした。ジャック・フラハーティが土曜日の第1戦に登板する予定で、日曜日の第2戦では山本が登板する予定だった。それを変更し、シリーズ開幕戦で山本を起用。日曜日はフラハーティが登板することになった」と報じ、急遽ローテーションの変更があったことを明かしている。 　この変更理由について、同メディアは「フリードマンによると、この決断の最大の要因はパフォーマンスではなく、第1戦で山本を登板させることで、第5戦に登板できる可能性が高まるため」と伝えた。今回の発表により、プレーオフでは史上初となる日本人同士の投げ合いは幻となっている。