猫の爪切りの正しい頻度は前足と後ろ足で違う? 爪切りの基本をおさらい!
猫の爪切りは、飼い主さんが苦手としていることが多いケアのひとつ。猫を不安にさせないためには、正しい方法で爪切りをすることも大切です。今回は猫の爪切りについて、獣医師の中桐由貴先生に教えていただきました。 【写真】爪切り中のアメリカンショートヘア。我慢中の表情がかわいい
愛猫の爪切りに苦労している飼い主さんが多数
「Q.愛猫の爪切りをスムーズにできますか?」 ・苦労なくスムーズにできる……24.2% ・苦労するがどうにかできる……55.3% ・できない、わからない……20.5% 読者アンケートの結果を見ると、「スムーズにできる」は24.2%。 猫の爪は鋭いので切らざるを得ないためか、「苦労するがどうにかできる」と答えた人が約半数でした。なるべく猫を安心させて、スムーズに切ってあげたいですね。 ※このデータは「ねこのきもち作り隊」の読者215名からとったアンケート結果を集計したものです(2024年2月実施)。
猫の爪切りの正しい頻度とは?
猫の爪を伸びたままにしておくと、飼い主さんが引っかかれてケガをするだけでなく、カーテンに引っかけて爪の根元や指を痛めるなど、猫自身のケガにつながるおそれもあります。伸びるのが早い前足は2週間に1回、後ろ足は月に1回を目安に、定期的に切りましょう。 爪切りは猫専用のものを。主にハサミ型・ギロチン型がありますが、初心者にはハサミ型が使いやすいでしょう。
猫の爪切りの基本のやり方は?
猫の爪のつけ根付近には血管が通っているので、白い部分だけをカットしましょう。爪のつけ根の硬い部分に飼い主さんの親指を当て、肉球と一緒に押し、爪の根元が見えるまで爪を押し出すと切りやすいです。 1。猫を膝の上で抱いてスキンシップ まず猫を膝の上で前向きに抱っこし、なでながらリラックスさせましょう。猫の背中と人のお腹を密着させると安定します。 2。後ろ足の爪を出して切る 猫が比較的怖がりにくい後ろ足から行いましょう。爪切りを持っていない手で片方の後ろ足を持ち、親指で爪を押し出して爪を切ります。 3。前足の爪を出して切る 後ろ足と同様に切ります。左前足は飼い主さんの右腕方向、右前足は左腕方向に引き寄せると、体勢が固定されて切りやすくなります。 猫の爪切りは、とにかく猫の警戒心をとくことが大切です。優しく声掛けをしたり、おやつを使ったりと、愛猫が少しでもリラックスできそうな方法を試してみましょう。今回ご紹介した内容も参考にしてみてくださいね。 お話を伺った先生/中桐由貴先生(アニマルケアサロンFLORA院長 獣医師 日本ペットマッサージ協会理事) 参考/「ねこのきもち」2024年7月号『上手な飼い主さんの工夫を紹介 2大苦手ケア 猫の爪切り&歯磨きシーン、見せて!』 文/田山郁 ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。
ねこのきもちWeb編集室