デモ隊が選挙のやり直し要求 ジョージア首都で警官隊と衝突
トビリシ、ジョージア、11月19日 (AP) ― 南コーカサスのジョージアで11月19日未明、議会選挙のやり直しを求めて首都で座り込みを続けるデモ隊と警官隊が衝突した。 ジョージアでは10月26日、議会選挙が行われ、与党「ジョージアの夢」が政権を維持したが、反対派はこの投票はロシアの援助によって不正に行われたと主張している また、国民の多くは、今回の選挙をEU加盟への努力を問う国民投票とみなしている。 公式結果を拒否しているズーラビチビリ大統領は18日、投票結果を憲法裁判所に提訴すると宣言した。 ほとんど儀礼的な地位にある同大統領は、ジョージアがEU加盟に反対するモスクワからの圧力の犠牲になったと述べている。 ジョージア議会が、海外から20%を超える資金援助を受けている団体を「外国の利益を追求する団体」として登録することを義務づける法律を可決したため、EUは6月、ジョージアの加盟申請手続きを無期限に停止した。 中央選挙管理委員会は、「ジョージアの夢」が10月に約54%の票を獲得したと発表。党の指導部は、不正投票という野党の主張を否定している。 しかし、欧州の選挙監視団によると、選挙は贈収賄、二重投票、身体的暴力などが見られる「分裂的」雰囲気の中で行われたとしている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)