渡辺パイプ、高採光性の農業用ビニールハウス発売。低コストで収量増加に寄与
管工機材販売、温室設計・施工の渡辺パイプ(本社・東京都千代田区、社長・渡辺圭佑氏)は、採光性の高い農業用ビニールハウスの新製品「UFCクリアハウス」を発売した。屋根部材を減らすことで日影を減らし、農作物の収量増加が期待できるのが特長だ。 新製品は垂木(たるき)と呼ばれる弓状の屋根部鋼管に、従来品よりも強度の高い素材を使用した円屋根型の鉄骨ハウス。パイプの間隔を3倍に広げることで日なたの面積を増やし、低コストながら85~89%と高い採光性を得られるようにした。 農業先進国のオランダでは効率的な技術と管理システムを活用し、農作物の高い収穫量と競争力を実現している。20年以上前から「1%の光の増加で収量も1%伸びる可能性がある」と、光量管理が収穫に大きな影響を与えると言われてきた。 渡辺パイプは光をふんだんに取り込める「明るいハウス」が収量アップに有効と考え、災害の多い日本で必要とされる強度を維持しながら、採光性の高い「クリアハウス」の商品群を拡充している。 同社は「農業発展と農業に関わる方々のお役に立てるよう、さまざまな商材やサービスを提供していく」とコメントしている。