畑違いからの参入で大ヒット!年160%伸びる女性向けアパレルSOÉJUはなぜ強いのか
--たしかに大きな広告を打っている印象は薄いのに、年々、着実に認知も広がり、人気も高まっている印象です。最初はどこから火がついたのでしょう? SNSの広告ですね。ビジネス的なお話をすると、最も新規の方と広い接点が持てるのはSNSの広告なんです。ただ、その広告の出し方が、もしかしたら、特徴的だったかもしれません。 --どんな特徴ですか? 一般的なファッションブランドのようにおしゃれなビジュアルだけで伝えるのではなく、ブランドの価値観を伝えることに注力したというか。この一枚のブラウスでお客様の装うことに関する価値観をどうしたいのかを考えて、初期は、けっこう大胆なコピーを書いていたんです。
たとえば、「もう一度、半袖を着たくなるブラウス」とか。「二の腕を隠したいから、半袖を着なくなっていませんか?」と問いかけるようなコピーです。 --それは、ハッとしますね。 最近はおかげさまで、いろんな方がお勧めしてくださるので、もう少し普通っぽい感じになっていますが、そういった思考や哲学は今もブランドとして大事にしていますし、伝えていきたいという思いがあります。 YouTubeなどビジュアルが視覚で伝わるメディアだけではなく、Voicyという音声配信メディアにも広告を出しています。それは、商品の魅力のみならず、そこにある思いや考えも言葉でしっかりと伝えていけるし、理解していただけると考えているからです。
--ブランドの理念や哲学を伝えるというのは説得力がありますし、ユーザーがブランドの濃いファンなりキッカケになるだろうと感じます。 たとえば、「エイジレス、シーンレス、プライスがレス」というコンセプト。年齢や場面を選ばない服を目指しているし、価格もあらかじめユーザーにとって良心的な価格に抑えられていて、実際、セールは行わないと宣言もされている。これは美しい理念ですし、信頼できるなと思いました。 会社を成長させられるだけのスピードも確保せねばと考えると、ホントはセールをしたくなるときもありますけどね(笑)。創意工夫を重ねて、自分たちの理念や哲学は大事にしたいなと。