グーグルやフェイスブック創業者は、なぜ趣味を仕事にできたのか…山口周が考える「仕事で大成する人」の特徴
■とにかく始めて、フィードバックを増やすこと クリティカル・ビジネスの実践にあたって、アクティヴィストは、非経済的な報酬によって獲得できる資源をありとあらゆるところから集めることを求められますが、このフィードバックもまた「非経済的資本」となります。 教育学と経営学の領域にまたがってたぐいまれな業績をあげている経営学者のスーザン・アシュフォードは端的に「Feedback is resource=フィードバックは経営資源である」と指摘していますが、この資源は「とにかく始めること」によって増やすことができるのです。 さらに指摘すれば、フィードバックの価値は経時劣化する傾向がある、という点も押さえておきましょう。クリティカル・ビジネスの実践にあたっては、フィードバックの持つ価値は、事業運営に関する選択肢の最も多い初期段階ほど高く、時間を経て様々な選択肢の柔軟性が失われるにつれて減少していきます。「とにかく試してみる」ことによって、事業の早期の段階で良質なフィードバックを得ることが可能になります。 ---------- 山口 周(やまぐち・しゅう) 独立研究者・著述家/パブリックスピーカー 1970年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て現在は独立研究者・著述家・パブリックスピーカーとして活動。神奈川県葉山町在住。著書に『ニュータイプの時代』など多数。 ----------
独立研究者・著述家/パブリックスピーカー 山口 周