PSYCHIC FEVER、海外での経験を重ねて作り上げたライブスタイル「その国ごとのカルチャーを学ぶのはすごく大事」
ライブでの反応が今の僕たちを形成している
──7月の『Japan Expo Paris 2024』出演も大きな反響がありましたし、8月は『SUMMER SONIC Bangkok 2024』(以下、『サマソニ』)でトップバッターを務められました。また『バンコク日本博2024』では、小波津さんがタイの人気アーティスト・俳優のNuNewさんとテーマ曲「未来を描いて」でコラボレーションされるなど、ますます活動の幅が広がっています。 中西 僕らはどこに行くにも、緊張よりもうれしさが勝ちます。『Japan Expo Paris 2024』には、フランスだけじゃなくヨーロッパのいろいろな国の方が来ていて、初めて僕たちを観る方がたくさんいらっしゃいましたし、僕たちも初めて観ていただくし、お互いに勢いがあるからこそすごくいいライブができたと思っています。 小波津志(以下、小波津) 僕らがデビューして、タイで初めて出たイベントが『バンコク日本博』だったので、テーマソングを歌わせていただいたことはすごくうれしかったです。NuNewさんとは以前にも一度、お会いしたことがあって、レコーディングで久しぶりにお会いしました。印象は変わらず、本当に優しい方で……。とてもきれいで、かわいらしさもあって、歌うと溶けるような優しい声で。どういうふうにNuNewさんとかけ合おうかを、ひたすらずっと考えていたレコーディングでした。短い時間だったんですけど、すごく内容が濃くて。合間には日本語とタイ語を教え合ったりして、とても素敵な方だなと改めて思いましたし、ご一緒できたことは本当にいい思い出になりました。 半田 『サマソニ』は、日本でもずっと出たかったフェスだったので、まさかタイで初めて開催される『サマソニ』に、初日のトップバッターとして出るなんて……。緊張していたんですけど、いろんな国のアーティストが集まったフェスに出て、たくさんのパフォーマンスを見せていただいて、すごく勉強になりましたし、楽しかったです。なんだか、初心を思い出したような気持ちです。 ──つい先日、『PSYCHIC FEVER ASIA TOUR 2024" HEAT”』のバンコク公演を終えたばかりですが、2022年の武者修行で訪れてから数年、ライブの盛り上がりやファン層の変化は感じますか? JIMMY 以前はバンコクの方と、日本から来てくださる方が多かったんですが、いろいろな場所から来てくださる方が増えたなって感じます。今回のバンコク公演はツアーの集大成でもあったので、チェンマイから来てくださった方や、中国から来てくださった方もいました。僕たちも、初めて会う方がたくさんいらっしゃるとすごく楽しいし、その人たちの反応でセットリストを変えたりして、挑戦しがいがあります。毎回のライブが刺激になるなって感じです。 WEESA 最初のころは、なかなか曲を聴いてくれる人が増えなくて悩んだこともありましたけど、聴いてくれる人が急に増えたというよりは、毎週のようにイベントに出て、そこでいろんなものを感じて、何時間も話し合って試行錯誤して、今の僕たちが形成されていったんじゃないかなって思います。数を重ねるたびにお客さんが一緒に歌ってくれたり、踊ってくれたりするようになりました。 ── 当初、思いがけず反応がよかった意外な曲はありましたか? JIMMY 「Choose One」や「BAKU BAKU」はリードソングということもあって、知ってくださっている方も多かったんですけど、「Spark It Up」が意外でした。次のアルバムの移行時期でもあって、ちょっとずつセトリ落ちするかなと思っていたころに、タイでめちゃめちゃウケがよくて。で、ガンガンやりましたね(笑)。 剣 チャンスがあればこじ開ける(笑)。 JIMMY タイのみなさんのおかげで「Spark It Up」が息を吹き返すという(笑)。あの曲には、めちゃめちゃ助けられました。 WEESA ラテンっぽい感じが合ってたのかな? 暑い国だからか、ノりやすい曲が人気な感じがする。 JIMMY タイではノリやすい曲がウケると、情報としては聞いていたんですよ。とはいえまさか……と思ったら、ちゃんとウケた。学んでおいてよかったです。その国のことやカルチャーを学ぶのって、やっぱりすごく大事だと思いました。 ──現地のライブを観客として観ることも? 一同 あります! JIMMY イベントに出たときには、観たいアーティストはもちろん、新しいアーティストがいないかを観に行きます。『サマソニ』だと、BODYSLAMさんのときに、WEESAと一緒に最前までブァーって行きました。レジェンドバンドですし、パフォーマンス力と一体感がすごすぎて、衝撃を受けて。ステージ上にいる全員がかっこいいし、裏でもすごくナイスな方たちで、リスペクトしています。 半田 僕は、やっぱりF.HEROさんのヒーロー感みたいなものに圧倒されます。ステージに出た瞬間、空気が変わるんです。来た!って、自然と声が出ちゃう。また一緒に、ステージに立たせていただきたいなと、より感じました。