「初めて見た」石破茂氏、総裁決定15分後に見せた “にんまり顔”…自民関係者が明かす「勝利の方程式」【写真あり】
9月27日、自民党の総裁選挙がおこなわれ、石破茂元幹事長が新たな総裁に選出された。 「初めて見た」総裁選後の石破茂氏 “にんまり顔”【写真】 「自民党本部で開かれた総裁選で、1回めの投票では、高市氏181票、石破氏154票で決選投票に。2回めの投票では、高市氏194票(国会議員票173、地方票21)、石破氏215票(国会議員票189、地方票26)で、石破氏が勝利しました。石破氏は、10月1日召集の臨時国会で、第102代首相に選出される予定です。 総裁選が始まった当初は小泉進次郎氏が優勢と思われましたが、その後、失速。投票直前で麻生氏が高市氏支持を表明したこともあり、事前の予想より高市氏が伸びたのは間違いないでしょうね。 ただ、麻生氏が露骨に支持を表明したことで、“反麻生派” が一気に石破氏に流れたということではないでしょうか」(政治担当記者) 本誌は、総裁戦が終わって15分後、外に出てきた石破氏に「おめでとうございます」と声をかけた。すると、石破氏は満面の笑みでカメラマンに会釈して党本部を後にした。 「石破さんが浮き足だつのも無理ないでしょう。“5度めの正直” ですからね。これまで総裁選があるたびに立候補したものの、党内政治に疎く、支持者を集めにくい石破氏は毎度のこと落選してきました。 政策論に強く、頭の回転も早いのですが、いかんせん弁舌の鋭さやビジュアルとしての爽やかさに欠けていました。 『今回の出馬で最後にする』と宣言していたとおり、ほかの候補者よりも並々ならぬ思い入れがあったのでしょう。ふだんから笑顔をまったく見せない石破氏ですが、今回は感情をあらわにして驚きました。あんな笑顔、初めて見ました」(同) 最初の投票で石破氏に勝ち、高市陣営には高揚感があったという。 「1回めで高市が石破さんに大差をつけた際は、楽勝ムードでした。それが逆転されて、みな凍りついていました」(高市陣営の秘書) では、石破氏はどんな勝利の “方程式” を立てたのか。自民党関係者が顛末を語る。 「1回めの投票で、高市さんがあそこまで石破さんに差をつけるとは思っていなかった。ただ、2回めは小泉(進次郎)さんの票と旧岸田派の票がまとまって石破さんに入ったのではないかと思う。 あと、小林(鷹之)票のなかで、福田達夫さんなど旧安倍派の若手の票も石破さんに行ったのではないか。高市さんとの関係はあまりよくないようだし。 石破さんになって、党内には不安の声も上がっています。理由は、石破さんは党内の仲間が少なく、コミュニケーションがこれまで取れていなかったから。これから構築していくわけですが、党内をうまくまとめられるのか懸念されている。 なので、党役員人事や内閣人事はかなり重要になる。失敗すると内閣のスタート直後につまずきかねません」 ただ、解散総選挙では、国民に人気のある石破氏のほうが、高市氏より有利という意見が多い。 「選挙を考えると石破さんでよかったという声はある。立憲民主党は、石破さんに決まって、がっかりしているのでは? 野田さんはショックだったと思うよ。野田さんと石破さんって、イメージが似ているので、バリバリ保守の高市さんより戦いづらいと思います」(前出・自民党関係者) 総裁選出後、岸田首相から「ぜひその実行力、決断力、政策力をもって強力な内閣をつくって」とエールをもらった石破氏。ぜひ、そうなってほしい。
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