森永卓郎氏 石破首相は「自民党をぶっ壊した」 今後は国民民主と「パーシャル連合みたいな形を」と予想
がんで闘病中の経済アナリストの森永卓郎氏(67)が28日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に出演。石破政権の今後について語った。 衆院選は28日未明、全465議席の当選者が確定し、自民、公明両党の与党は計215議席で過半数(233)を割り込んだ。派閥裏金事件が影響し自民は公示前から65減らして191議席、公明党は8減の24議席にとどまり、大敗を喫した。 進退について石破茂首相は言及を避けたものの、関係者によると、「野党中心の政権では日本の政治、経済は混乱する」との思いを強くしており、少数与党になったとしても、続投する意向を周囲に示したという。 この結果を踏まえ、森永氏は「石破さんがやった一番大きな仕事っていうのは自民党をぶっ壊したってことなんですよ」ときっぱり。「小泉(純一郎)さんが総理大臣になった時に“自民党をぶっ壊す”って言って全然壊さなかったんです。今回、本当にぶっ壊したんですよ」と言い切った。 「だからね、この先はもう戦国時代で、おもしれえことがいっぱい起こるんですけどね。ここは見えないところがいっぱいあるので」と続けた。 その後、今後については「与党で過半数ないわけですから、どっかと組まないといけないわけですよ。今の体制を続けようと思ったら」と言い、「今18足りないのかな。過半数を取るまで。そうすると、維新か国民民主、この2つしか選択肢は事実上ないわけですね」と明言した。 「ところが維新の馬場(伸幸)代表も、国民民主の玉木(雄一郎)代表も、連立は組まないって」と語り、「私は維新は難しいと思うんです。公明と維新って安全保障観が全然違うし、実は元々犬猿の仲なんです。大っ嫌いなんです、お互いのこと。無理なんですよ」と説明。 「国民民主も玉木さんは元大蔵官僚なんで、そこら辺のバランス感覚はかなり高いので、私はこのまんま今の自公の延長線上にとりあえず何か作るんであれば、国民民主が取引材料としてずっと言ってきたのは今103万円の壁って、基礎控除等で103万円あるんですね。それを178万円に増やせってずっと国民民主は言ってきたんです、公約でも。で、それを取引材料にしてパーシャル連合(部分連合)、閣外協力みたいな形を取んのかなって思っているんですけど」と予想した。