【ユーロ】３連勝スペイン指揮官「優勝候補だからといって何かを保証してもらえるわけではない」
＜欧州選手権（ユーロ2024）：アルバニア0－1スペイン＞◇24日（日本時間25日）◇1次リーグB組◇第3戦◇デュッセルドルフ スペインのデラフエンテ監督（63）は1次リーグを全勝で終えた後、「優勝候補だからといって何かを保証してもらえるわけではない」と浮かれた様子を見せなかった。 スペインは24日、欧州選手権・1次リーグ最終節でアルバニアと対戦した。4日前のイタリア戦からスタメン10人を入れ替え、控え組中心で臨んだ中、前半早々のフェラン・トーレスのゴールにより1－0で勝利した。試合後、デラフエンテ監督が記者会見に出席した。 デラフエンテ監督はまず、大会3連勝を達成したことについて「希望を持つのは自由だし、我々は首位となったが、常に地に足がついている。ポジティブな気持ちや重要なことを成し遂げたいという願望を生み出さなければならない。すべての試合が非常に拮抗（きっこう）しているので、我々が3勝で1次リーグを突破したことは称賛に値する。欧州選手権やワールドカップの歴史の中、1次リーグをあのように勝利してクリーンシートを達成するのは、スペインにとって初めてのことだ」と満足げに語っていた。 27日まで決勝トーナメント1回戦の対戦相手が分からないことについては「すべての対戦相手に備えなければならないので、眠れない夜があるだろうね。いずれにせよ、我々は自分たちの番がやって来たときのために、しっかりと準備しておくつもりだ」と返答した。 ここまでの3試合で改善すべき点については「すべて改善できるが、我々には驚異的な選手たちがそろっているし、ベストを尽くす必要がある。決勝トーナメント1回戦では相手により苦しめられると思うが、それはどのラウンドでも同じだ」話した。 また、デラフエンテ監督はスペインが優勝候補の一角に挙げられていることについて、「決勝トーナメント1回戦にはベストのチームがやって来るので、次の相手が非常に難しいことは理解している。優勝候補だからといって何かを保証してもらえるわけではないので、我々は慎重を期している。我々はスペインがどんな国なのか分かっている。ある日トップに立っていても、次の日には無価値になってしまう。しかし我々は希望を生み出している。それはとても重要なことだ」と全く気にしていない様子だった。（高橋智行通信員）
