5人衆の失墜で福田達夫が狙う「世代交代」 “裏金”震源地・安倍派の黄昏
安倍派の行く末は(C)新潮社
「恩義がある。俺は総裁選では岸田をやるよ」 6月半ば、安倍派の中堅若手議員約10人が集まる勉強会が開かれた。専門家を招き、次期衆院選の選挙戦略について意見交換する場だったが、話題は自然と党総裁選に移った。その場で「岸田続投」とはっきりと態度を表したのは、裏金事件で引責辞任し、党から1年間の役職停止処分を受けた松野博一前官房長官だった。 松野氏は文部科学相を務め、党内で政策立案や調整力に定評があったものの、安倍晋三元首相とは距離があるとされ、派内では目立つ存在ではなかった。
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