70歳代の貯蓄額と年金額を一覧表でチェック。定年退職の時期を「自分で考える」
FPからのアドバイス
老後資金を効率的に準備するには、まずは自分の退職時期をイメージし、将来必要な金額を算出することから始まります。 準備方法はいくつかありますが、最も簡単に始めることができるのは「銀行預金」ですね。 毎月の収入の一部を将来の為の貯蓄に回すことで、必要な金額を貯めていくという方法です。 しかし、現在の日本では低金利が続いているが故に「銀行預金」だけではなかなか思うように増えてはいきません。 さらに物価上昇の影響も伴い、いわゆる将来時点においての「目減りのリスク」もあります。 そこで、将来資金のような長期に渡って準備していくものであれば「銀行預金」だけではなく、一部「資産運用」も取り入れてみるのも方法の一つでしょう。 資産運用には株や投資信託、債券といったさまざまな方法があり、それぞれ特徴やリスク度もまちまちです。 また、気を付けなければならないのが資産運用には基本的に元本の保障はありません。 どのくらいの割合で投資に回すのか、どんな運用方法を選べばいいのか慎重に検討したうえで始めることが大切です。 この機会に自身の老後生活について真剣に考えてみてはいかがでしょうか。 ●【ご参考】70歳代・二人以上世帯の貯蓄額の割合一覧(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:19.2% ・100万円未満:5.6% ・100~200万円未満:5.1% ・200~300万円未満:4.3% ・300~400万円未満:4.7% ・400~500万円未満:2.5% ・500~700万円未満:6.2% ・700~1000万円未満:5.8% ・1000~1500万円未満:10.2% ・1500~2000万円未満:6.6% ・2000~3000万円未満:7.4% ・3000万円以上:19.7%
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・総務省「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」
奥田 朝