竹内涼真「10年間のご褒美みたいな現場でした」──Amazon Originalドラマ『龍が如く ~Beyond the Game~』は、10月25日(金)から世界独占配信
10月25日(金)から世界独占配信されるAmazon Originalドラマ『龍が如く ~Beyond the Game~』で主演を務めた竹内涼真は、「この作品は一生の財産になる」と語った。 【写真を見る】賀来賢人、河合優実、渋谷すばる、青木崇高ほか、豪華俳優陣をチェック!(全10枚)
竹内涼真「芝居なのか、現実なのか、境目がわからなくなった」
Amazon Originalドラマ『龍が如く ~Beyond the Game~』は、日本のエンターテインメント業界の力を結集した作品だ。キャストには豪華俳優陣が名を連ね、ゴージャスなオープンセットで撮影は行われた。全6話が配信される本作で、極道の世界で生き抜く主役の桐生一馬を演じたのが竹内涼真。この作品に参画した率直な感想と、意気込みを訊いた。 ──この作品は、セガの大ヒットゲーム「龍が如く」シリーズをベースにしたオリジナルの脚本で制作されたものです。主演のオファーを受けたときの心境をお聞かせください。 ゲーム原作からの実写映像化作品なので、お話をいただいたときに難しいチャレンジになるなと思っていました。ただ、監督の武(正晴)さんが、僕をこの役に指名してくださったこと、僕がこの役をできると思ってくださったことがすごくうれしかったです。同時に、これを作品として成立させるためには、原作をリスペクトしながらも、新しく作り出す必要があるとも感じました。桐生一馬を自分の中にとり入れて、実写化としてのキャラクターを作り出す。それはすごく難しいことでしたが。 ──武正晴監督の名前が出ましたが、11年前に竹内さんが初めて入った現場が武さんの作品だったとうかがっています。感慨深いものがあったのではないでしょうか? あのときはほんの一瞬だったので、ご一緒したという実感はないんです。でも武さんが監督を務めた『全裸監督』も『アンダードッグ』も見ていますし、10年間、自分がやってきたものをもう一回、武さんに現場でぶつけて演出していただくと、どういう化学反応が生まれるのか、すごく楽しみでした。 ──桐生一馬という、熱くて人情味がある男を演じるにあたって、役作りでこだわった点はどういうところでしょう。 まず原作の桐生一馬を解釈してみて、一度、自分の中にしまいました。そして彼の幼少期にまでさかのぼって、自分がイメージする桐生一馬像を作りました。一馬は親がいない子どもたちが集まる施設で暮らしていますが、親の愛情に飢えている状況で。一馬の育った環境を知るために、児童養護施設を訪問することから始めました。 ──ネタバレにならない範囲で言うと、この作品は1話の中でも1995年と2005年のエピソードが交互に登場します。1995年パートの撮影と2005年パートの撮影で感情の持って行き方をどのように切り替えたのかに興味があります。 むしろ、感情は切り替えていないんですよ。桐生一馬は1995年から2005年まで、つまり20歳から30歳まで刑務所に入っていたという設定です。1995年の一馬は熱量があるいっぽうで、2005年の彼は感情を内に秘めて表に出せない。だから1995年の熱量が大きければ大きいほど、2005年の感情を表に出せないという葛藤が際立ちます。切り替えるのではなく、10年という時間をうまく利用したという感覚です。