竹内涼真「10年間のご褒美みたいな現場でした」──Amazon Originalドラマ『龍が如く ~Beyond the Game~』は、10月25日(金)から世界独占配信
──印象的な場面がいくつもありましたが、中でも一馬の幼馴染の錦山彰役を演じた賀来賢人さんとのやりとりがリアルで、名シーンとして心に残ります。賀来さんとの共演で、大きな刺激を受けたのではないかと想像します。 共演者からは常に刺激を受けますが、今回はその刺激を生かした演技ができたのではないかと思うので、賀来くんとのやりとりをおもしろいと言っていただけるのはすごくうれしいですね。幼馴染、親友、ライバルといった言葉にできない距離感を作り出せたような気がしています。特に賀来くんはプロデューサーもやっているので、現場を俯瞰で見ている部分があって、絶妙のタイミングで声をかけてくれるんです。僕は割とのめり込むタイプなので、賀来くんがバランスをとってくれたと思います。 ──架空の繁華街をイメージしたセットが、全てCGではないかと錯覚するぐらいに迫力がありました。あのセットを初めて見たときに、どんな感想を抱かれましたか? 僕が現場に入ったときには、エキストラのみなさんがそこで生活しているような状態だったんですよ。武監督が100人単位のエキストラの方を全員、オーディションをして、お芝居をつけて。だから正直、お芝居なのか現実なのかわからなくなるぐらいすごい現場で。本当の街のようだから、なにも考える必要がなくて、勝手に身体が動きました。 ──アスリートが言う、ゾーンに入った状態みたいですね。 近いかもしれません。特に地下の格闘場のシーンではすべてがスローモーションに見えて、びっくりしました。いつもあのゾーンに入りたいんですが、自分ひとりでできることでもないので……。でも、この感覚を知ってしまったので、今後の自分の芝居に基準が出来てしまったような気がします。そういった意味でも、自分にとって財産になるような撮影だったし、10年間やってきたご褒美のような現場だったと感じています。 ──この作品は、世界中の人が視聴するわけですが、そこに思うところはありますか? 細部に至るまで神経が行き届いている作品で、スタッフ全員がこんなにも同じ方向を向いて、こんなにも高い熱量を込めている現場は経験したことがありません。世界中のみなさんに「ぜひ見てください!」と胸を張って言うことができる、そんな作品だと自負しています。