【大学野球】八戸学院大が2日連続でタイブレーク制す…代打・永田琉偉「人生初のサヨナラ打」
◆春季リーグ◇北東北大学野球 第1週第2日 ▽2回戦 八戸学院大7-6ノースアジア大=延長11回タイブレーク=(14日・きたぎんボールパーク) 八戸学院大はノースアジア大に延長11回タイブレークの末7―6でサヨナラ勝利し、開幕2連勝を収めた。同点の延長11回無死満塁で代打・永田琉偉(4年=東海大菅生)が中前適時打を放って勝負を決めた。青森大は岩手大に4―1で連勝、富士大は青森中央学院大に2―1で逆転勝利した。 八戸学院大は2日連続でタイブレークの接戦をものにした。延長11回無死一、二塁から敵失で同点に追いつくと、申告敬遠でなおも無死満塁に、代打・永田は「絶対に自分が決めてやると思った」。内角高めの直球を捉えて中前へ運び「人生初のサヨナラ打」に笑顔で拳を突き上げ、仲間の歓喜の輪へと加わった。 「日頃の生活がプレーに出る」が信条。人一倍練習を重ねながら、掃除やあいさつなどでも気を配る姿に、入学後すぐに付いたあだ名は「パパ」。新沼舘貴志監督(42)も「誰よりも頑張れる選手。チャンスで代打に出すのも全員が納得してくれた」と認める“大黒柱”だ。 昨秋はスタメンで中軸を任されることもあったが、今春はこの日が初打席だっただけに「あだ名通り、頼れると思ってもらえたらうれしいけれど、まだまだですね」と向上心も忘れない。「厳しい状況で流れを変えられる存在でありたい。全員で一丸となって全勝優勝したい」と、2季連続のリーグ頂点をつかむ原動力となる。(秋元 萌佳) 〇…青森大はリードオフマン・今井大輔(1年=横浜創学館)がチームに勢いをもたらした。初回に「絶対に来ると思った」と狙い通りの真ん中高めの直球を振り抜き、左翼席へ先頭打者本塁打。大学入学後初の一発に「めっちゃ気持ちよかった」。7回にも好機を広げる左前打を放ち、2安打1打点の活躍を見せた。13日の1回戦でも2安打1打点と最高のデビューを果たしたルーキーは「1年生なので数字を気にせずに全力でプレーしていきたい」と意気込んだ。
報知新聞社