“空飛ぶイルカ”天草から関西に1日1便やってくるレア飛行機『みぞか号』 機内で“みぞか日記”をつける少年などファンも多数「みんなの支えがあって元気に泳いでる」
みぞか号に一目ぼれした10歳の男の子 機内で『みぞか日記』をつける旅が実現
天草空港では、みぞか号の姿を熱心に撮影する男の子にも出会いました。大阪に住む吉田晴翔くん(10)は、お父さんの一朗さん(40)と2人で天草旅行です。海水浴やイルカとのふれあいを満喫して、この日、大阪に帰るそうなのですが、旅の一番の目的は… (吉田一朗さん)「天草エアライン、これに前から乗りたいと。それありき」 (吉田晴翔くん)「(Q生で見たみぞか号はどうだった?)イルカの塗装がやっぱり良かった」 (吉田一朗さん)「みぞか日記つけているんで。ずっと毎日。きょうはどう飛んだ、みたいなのを書いていて」 飛行機図鑑に載っていたみぞか号に一目ぼれした晴翔くん。毎日、インターネットで運航情報をチェックして日記をつけてきました。お父さんにおねだりして今回の旅が実現。みぞか号に乗って日記をつける時がついにやってきました。 【晴翔くんの『みぞか日記』より】 「乗ってすぐにりりく」 「でも…やっぱりバランスくずして『うわっ!』のれんぞく…」 「なんとかたえて水平飛行へ」 「そして、1分でこう下開始…」 「アプローチ中もフラフラ…」 「上しょう気流の中でこう下してるから大ゆれ」 「でも、なんとか着地!」 「みぞかちゃん、おつかれさまでした」
スタッフ手作りのヘッドレストカバーや機内誌
みぞか号が経由地の熊本空港に着いた頃、天草空港では… (客室乗務員)「機内のヘッドレストを自分たちで手作りしています」 イルカや季節に合わせた絵柄のヘッドレストカバーを手作り。機内誌もスタッフ自ら取材・執筆しています。 天草エアラインは九州の地域の足として2000年に誕生。しかし、乗客数が減少し関西の客を取り込むために2010年、伊丹空港に就航します。そして2013年に生まれたのが「みぞか号」。愛くるしい姿が新しいファンを獲得し、満席になる日も多い人気路線となりました。 (天草エアライン 川崎茂雄さん)「今は飛行機って単なる移動手段のひとつという位置づけが多いじゃないですか。1機のみぞか号を好きになってくれるのはありがたいなと思っています。本当に皆さんありがとうございます」