「モンスターは奇妙な方法で勝つ」海外メディアは井上尚弥のドヘニーの珍しい腰痛での7回TKO勝利をどう評価したか?
米専門サイト「ボクシングニュース24/7」も「それは戦いの奇妙な結末であり、一部の人々は間違いなくドヘニーが棄権したと言うだろう。ドヘニーが背中に問題を抱えていた可能性もある。いずれにせよ、ドヘニーの体は井上の厄介なパワーショットで壊れてしまった」と報じた。 「井上は残忍なパンチャーであることを再び示した。37歳の サウスポーのドヘニーはフェイントを使用し、いくつかの左でポイントを獲得し、時にはうまくボクシングをしたが、十分なパンチを放つことができなかった」と伝えた。 英「BBC」 は「統一王者の井上に挑戦したドヘニーの希望が負傷によって 叩きつけられる」との見出しを取り「ドヘニーは、4階級王者からのボディーショットを複数回受けて臀部を負傷していたようだった」と伝えた。 同メディアは、3、4ラウンドは、それぞれジャッジの2人がドヘニーを支持していたにもかかわらず、「井上はドヘニーが負傷する前のラウンドのほとんどをコントロールしていたようだった」と一方的な試合展開だったと報じた。 この試合を配信した米スポーツ専門局「ESPN」 は、井上のTKO勝利を伝える記事の中で「井上は普段よりも整然としていた。彼は立ち位置を定め、鋭い右のパンチとレバーへの左のフックでドヘニーのボディへ狙いを絞っていった。この勝利で井上は9試合連続のKO勝利となった」と分析。 ドヘニーについて「この試合は4戦連続となる日本での試合だった。彼は日本の戦績は4戦全勝(そしてESPN独自のスーパーバンタム級ランキング9位)でリングに入った。しかし、この元世界王者は過去に 将来殿堂入りする井上の力量を持つようなボクサーとの対戦は 一度もなかった」と紹介した。 そして同メディアも井上の今後に注目。 「共同プロモーターでトップランクの ボブ・アラム氏は、この“ザ・モンスター”が『今年末に統一王座の3度目の防衛で東京に登場するだろう』と語り、その後は『大きなパーティーのためにラスベガスに登場するだろう』と話した。3ここ7試合、井上の試合は彼が大スターとなっている日本で行われてきた。彼の米国での最後の試合は2021年6月だった。井上が次に対戦する相手は未定だが、グッドマンか、ムロジョン・アフマダリエフか どちらかの指名挑戦者を相手とすることになりそうだ。井上はフェザー級への転級を前に5試合連続でスーパーバンタム級で戦うことになるだろう」と記した。モンスターに対する海外メディアの注目度は依然として高い。
【関連記事】
- その瞬間に放送禁止用語を発したドヘニー…何かおかしい?7回TKO勝利も本当に井上尚弥は“不調”ではなかったのか
- 「簡単な試合にはならない」アラムCEOが明かす井上尚弥のドリーム構想…米ラスベガス防衛とWBC王者中谷潤人戦…次戦は12月に国内でグッドマンが最有力
- 「今天心と戦ったら負ける」…那須川天心が標的にする東洋王者の栗原慶太が判定勝利も想定外の苦戦に“号泣”引退示唆…陣営も弱気発言
- 「ひとつひとつ勝ち期待が大きくなれば(モンスター戦は)おのずと実現」中谷潤人の衝撃157秒“ワンパン”KOの真実と井上尚弥との夢対決を口にした理由
- 「井上尚弥は私との戦いから逃げている」モンスターの9月次戦相手に指名されなかった元WBA&IBF王者アフマダリエフが怒りの猛烈批判…16日に発表会見