ゆりやんレトリィバァ『じぶんBIG LOVE!~ゆりやん体づくり本~』(岡部 友・監修)“体重至上主義”は「ほっとけ!」自分で作った体だから、大好きになれた
“体重至上主義”は「ほっとけ!」自分で作った体だから、大好きになれた
Netflixシリーズ「極悪女王」で悪役レスラー・ダンプ松本を演じたゆりやんレトリィバァさん。出演決定時は、45kgの減量を達成したばかりだったという。しかし、105kgまで増量して役に臨み、再び30kg以上もの減量に成功。幼少期からずっと大柄だったゆりやんさんがなぜ体作りに真剣に取り組み、「自分の体が大好き!」と言い切れるまでに至ったのか、著書『じぶんBIG LOVE! ~ゆりやん体づくり本~』に込めた思いなどを聞いた。 ―― 芸人デビューして、好きなだけ食べたりしているうちに110kgまで増えてしまったんですよね。 ほんま、“暴飲(ボウイン)グ・マイ・ウェイ”で一気に太りました。テレビのダイエット番組にもよく出ていて、アボカドの種を切って煮出した汁を飲む「アボカド種茶ダイエット」とか、全然呼吸が上がらないような運動で体を温めてやせるとか、よくわからへんものもいろいろやったけど、すぐリバウンド。しんどいから嫌や、ダイエット番組にはもう出たくない! と思った時に、3ヶ月間トレーナーが運動と食事を指導するというダイエット番組の出演依頼が来ました。それならやってもいいかなと思ってOKしたのが、今も指導してもらっている岡部友(とも)トレーナーとの出会いのきっかけです。 ―― 岡部さんの指導はどのようなものでしたか? もともと運動は好きなので、筋トレは苦じゃなかったです。食事も肉や卵、野菜が中心で、嫌なものを無理に食べるということはありませんでした。でも、時々食べたくなるものはあって、友さんに「何も食べないから、清涼タブレット菓子を食べるのはありですか?」って聞いて、「だめに決まってるじゃん!」と怒られたりもしました。当時の私はカロリーばかり気にしてて、栄養などの知識が全くなかったんです。 ―― 2019年に放送されたその番組では、10kgの減量に成功したんですよね? 終わったらテスト勉強から解放されたような気分になって、どんどん食べてたらあっという間に戻っちゃいました。ある日、鏡に映った自分の姿を見て、「なんやこれ?」って思いました。いい加減、太ってる自分に飽きてきて、友さんのところに行って、「もう一度、ダイエットしたいです!」って言いました。その時、友さんに「今度こそ、仕事のためじゃなくて自分のために頑張ろう」って言われたんです。 ―― 真剣に取り組み始めた矢先に新型コロナが流行しましたね。 20年1月から3ヶ月間ロサンゼルスに行く予定だったんですが、1ヶ月で帰ってきて、ステイホームに突入しました。外でトレーニングできないから、部屋にトレーニングマシンを置いて家ジムを作り、低温調理器や低速ジューサーなどを買って自炊するようになりました。友さんからオンラインで指導を受けていて、食事や栄養についても勉強するようになりました。健康な体にとって何が必要か、よくないかといった知識が付き始めると、自分で「これは食べないでおこう」と判断できるようになったんです。だから、食事を我慢している、という感覚もなくなり、楽しくなっていきました。