【宮島ボート・GⅡレディースオールスター】戸敷晃美と米丸乃絵の初出場コンビが第一関門突破
「鉢巻きで気合入れてきた」
<10日・宮島ボート・4日目> <ボート王国 九州・山口> 快進撃が止まらない。初出場組の戸敷晃美は、予選最終日は3枠での1走。枠なりに入ると、「今節初めて全速で行けた」とコンマ07のトップタイの踏み込みを見せると、1Mは内枠両者でやり合う展開を見逃さず冷静に最内差し。「予選3勝はうれしい」。もちろん第一関門も突破で、キュートな笑みがこぼれた。 今節は「鉢巻きを巻いてきたので気合が入っています」との言葉通り、初日、2日目と2連勝の滑り出し。「私じゃないみたい」と目を丸くしたが、もはやフロックではない。この勢いのままに、初出場初優出というシンデレラストーリーを駆け上がる。
出世街道に乗る!
同じく初出場組の米丸乃絵は予選ラストの前半イン戦で逃げを決め、早々に準優への当確ランプをともした。「特別戦の舞台も最初は緊張していたけど、だいぶ慣れてきました」と気後れすることなく戦っている。「レディースチャンピオン(8月、福岡で開催)の出場権も勝負駆けですし、点増しのこの大会は頑張りたい。準優は攻めていくレースをして優出したいです」。地元フレッシュルーキーにも選ばれた期待の新星が、一気に出世街道へと名乗りを上げる。
存在をアピール
川野芽唯は予選ラストの1枠1走をきっちり逃げ切り勝負駆けに成功。持ち前の勝負強さを発揮した。今節は前回大会(2月、びわこ)で切ったFによる休み明けとなったが、「リベンジとかそういう気持ちは一切ない。常にいいレースをして勝ちたい」とあくまで視線は目の前の一走のみ。「(大会に)川野芽唯はいると思ってもらえるようにしたいですね」。初の大会優出を決めてファンに存在をアピールする。 九州・山口の郷土勢はこの3人以外に日高逸子、魚谷香織、津田裕絵も予選を突破。計6人が、いずれも大会初Vへの挑戦権を懸けて準優の戦いに挑む。