【速報 ジロ・デ・イタリア2024】下りでアタックしたヴェンドラーメがラスト31km独走し区間優勝/第19ステージ
一部のベテラン選手を除けば、続くダウンヒルは未知の世界。2021年・2022年アドリアティカ・イオニカ・レースでは純粋に山頂フィニッシュが執り行われた。2017年ジロでは、上りも下りも今年とは異なるルートを走った。おそらく2010年ジロ第14ステージが、この下りが採用された最後の機会だ。14年前の春は、ヴィンツェンツォ・ニバリが下りアタックを仕掛け、そのまま独走勝利を決めた。ステージ2位以下につけたタイム差は、23秒だった。 そんな下りの前半9kmは、不規則なカーブが続く。小さな激坂イル・ピアナーロ(全長1.55km、平均勾配9%、最大15%)を挟んで、下り第2部は16km超。特に終盤にはヘアピンカーブが連なり、技術力と集中力とを要する。 ニバリはここを1度だけ下ったが、この日のプロトンは2度下らねばならない。しかも谷間の平地などほぼ存在せず、1度目の上り下りでついたタイム差を、2度目で取り戻す暇など皆無なのだ。 ダウンヒルの勢いそのままに、区間勝者は猛スピードでフィニッシュラインに駆け込み、クレイジーだったステージの終わりに、2024年ジロ・デ・イタリア総合覇者が決定する。24時間後には、栄光の都市ローマでの、戴冠式が待っている。 ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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