【速報 ジロ・デ・イタリア2024】下りでアタックしたヴェンドラーメがラスト31km独走し区間優勝/第19ステージ
ポイント賞 1 ジョナサン・ミラン(イタリア/リドル・トレック)327 Pts 2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)200 Pts 3 ティム・メルリール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)143 Pts
山岳賞 1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)230 Pts 2 ゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ/EFエデュケーション・イージーポスト)153 Pts 3 ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア/VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)148 Pts
ヤングライダー賞 1 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)in 71h 34' 32'' 2 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 00' 41'' 3 フィリッポ・ザナ(イタリア/ジェイコ・アルウラー)+ 03' 23''
チーム総合順位 1 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)in 214h 45' 20'' 2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 19' 13'' 3 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 50' 07''
リタイア 76 アンドレア・ピッコロ(イタリア/EFエデュケーション・イージーポスト) 107 ニック・シュルツ(オーストラリア/イスラエル・プレミアテック)
5月25日(土) 第20ステージ アルパゴ > バッサーノ・デル・グラッパ 184 km(山岳 ★★★★★/獲得標高 4200m) マリア・ローザ争奪戦はダウンヒルフィニッシュで完結 いつもとは違う締めくくり。過去6年間のジロは、山頂フィニッシュ→個人タイムトライアルの流れで幕を閉じてきた。しかも最終日前日に総合首位が移動したのが3回、表彰台の顔ぶれが変化したのが2回と、これぞサスペンスを演出するための黄金レシピだったはずだ。ところが2024年の開催委員会は、大胆な変化で賭けに出た。今年のマリア・ローザ争奪戦は、ダウンヒルフィニッシュで完結する。 エメラルドグリーンの水をたたえるサンタ・クローチェ湖畔から、ピンクの一行は最終決戦へと走り出す。アルパゴのスタート直後には、グランツール最終盤恒例の、恐ろしい飛び出し合戦が延々と繰り広げられるのかもしれない。ただ幸か不幸か、30km地点で、「ムーロ=壁」の名を冠した4級山岳が顔を出す。全長1.2km、平均勾配12.3%、最大19%の激坂が逃げ集団の形成を促し、同時にメインプロトンを小さく絞り込む役目を果たすだろう。 フィニッシュまで100kmを切り、1級山岳モンテ・グラッパの足元へとたどり着いたら、あとはシンプル。この山を2度、上って下りるだけ! もちろん上りは超がつくほど難解だ。登坂距離は18.1kmと長く、平均勾配も8.1%と高め。しかも上がれば上がるほど、山は険しさを増す。前半の約9‥5kmはヘアピンカーブの連続で、平均勾配は8.4%に留まる。数百メートルの下りを挟むと、そこからカーブは姿を潜め、平均も8.9%へ上昇。2kmにわたり10~12%台の激ゾーンも待ち受ける。さらに2つ目の短い下りを挟んで、ラスト3.5kmは勾配9.5%に爆上げだ。最大勾配は14%にも至り、山頂間際まで苦しみは終わらない。
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