「いいかげんにしろ」!自民大惨敗なのに続投…石破政治に国民が怒っている「裏金問題」ではない「許しがたい理由」
「停滞の方がまだいい」
にもかかわらず、石破氏やその周辺、ならびにその支援者は、 「石破政権が今回選挙で負けたのは、安倍派議員達の裏金問題のせいだ!」 と、都合良く自分を欺すような誤解をして、「自分たちは悪くないのだから、今回選挙に負けたからといって、辞任なんてする必要はさらさらないんだ!」と逆恨みしつつ、権力の座にしがみつこうとしているのです。だとするなら、何というおぞましき話しなのでしょうか…。 しかし国民は、そんな「おぞましき石破・岸田政治」を辞めさせたいと潜在意識の中で強く願ったからこそ、国民は与党惨敗の選挙結果を選択したのです。ただし、「野田立憲」に政治をやらしたかった訳でもないので、今回の様な、誰も過半数が取れない「全党敗北」状態を国民の総意として選択したわけです(その結果、政治が停滞するわけですが、「おぞましき石破・岸田政治」が続くくらいなら、その停滞の方がまだマシだと国民が総意として判断したと言うことができるでしょう)。 いずれにせよ政治家ならば、党利党略に明け暮れるのではなく、政治家の本道として、国民の幸福を願い、国民の暮らしを守り、 国家を守る仕事に一意専心すればそれでこと足ります。石破氏が(そして、岸田氏が)そうした政治をやることができるなら、多くの国民の(熱狂的といっても差し支えのない)支持を受け、政権が安定化し、末永く総理の座に座り続けることができるでしょう。 もしも石破氏にも岸田氏にもそれができぬとするのなら……我々国民は、一日も早く、国民のため、国家のための政治を志す総理総裁が自民党に誕生することを祈念し、そしてそれを実現させるための努力を一人一人が重ねていく他ない、ということになるでしょう。
藤井 聡(京都大学大学院工学研究科教授)