ロケット延期しすぎ問題 当初の予定通り打ち上げられたのは4年前が最後
海外のロケットは延期しても翌日には打ち上げ可能なものもありますが、日本のロケットは延期となった場合、燃料の抜き取りや点検などで、再打ち上げまでに2日間はあける必要があります。 種子島宇宙センターでは、打ち上げ当日、射点から3キロ圏内と、飛行経路に指定されている海上は立ち入りが制限されます。 警戒区域内で漁業を営み、その都度、予定の見直しが求められる地元漁師は。 (地元漁師)「この道をまっすぐ行くと橋がある。それより手前はダメ。3キロ外に出ないと」 Q.漁に出たいというタイミングで打ち上げが決まることも? (地元漁師)「ある。その時は協力しないと」 世界で宇宙輸送ビジネスが激化する中、今月28日の説明会で、三菱重工業の担当者は「打ち上げ延期は、衛星の受注への直接的な影響にはならない」と述べました。 (三菱重工業 志村康治プロジェクトマネージャ)「少しでも早く打ち上げることが望ましいが、焦るよりも無事に打ち上げることが期待されている。受注に対しての直接的にネックにはならないと今は考えている」 現在の主力ロケット・H2Aは、打ち上げ費用がおよそ100億円と世界水準より3割ほど高いことから、今年度打ち上げ予定の50号機で運用を終え、コストがおよそ半分のH3に移行します。 H3は来年度、H2Aのおよそ2倍の6機の打ち上げを予定しています。打ち上げの信頼度を維持しながら、世界での存在感を高めることが出来るか、注目されます。
南日本放送