中居正広

　元SMAP・中居正広の女性トラブルをめぐり、SNSが〝無法地帯〟と化している。 　中居は昨年6月、当時フジテレビに勤務していた女性との間で深刻なトラブルを抱え、代理人を通じて9000万円もの大金を解決金として支払ったとされる。 【写真】レア？ 白髪の中居正広 　これが一部メディアによって明るみに出ると、中居が出演するレギュラー番組に影響が出る事態となっている。 　 　当の中居は27日、有料会員サイトで「このたびは、大変ご迷惑をおかけしております。申し訳ございません」と謝罪。「今向き合わなければならないことを真摯に、懸命に取り組んでおります」との声明を発表した。 　この問題はセンシティブな要素を含んでおり、詳細報道はアウティングにつながるおそれがある。 　しかし、SNS上では被害女性の特定作業にとどまらず、根も葉もないウワサ話が蔓延している。なかには、引退したアイドルグループの元メンバーの名前を出して今回の騒動と結びつける悪質なものもある。 　こうした動きに中堅ユーチューバー事務所の幹部は「中居さんの問題は世間の関心も高く、『ウラ情報』と称して動画を作れば、再生回数が期待できる。それを狙って〝小銭稼ぎ〟する配信者が次から次へと現れている」と指摘する。 　SNSが暴走したケースで言えば、今年11月に行われた兵庫県知事選が記憶に新しい。パワハラ＆おねだり疑惑などで失職した斎藤元彦知事が下馬評を覆して再選を果たしたが、その過程ではデマや相手陣営に対する誹謗中傷が横行。斎藤知事を〝既得権益と戦う男〟と位置付ける動画も拡散された。 　中居の問題では女性との間で守秘義務があるため、メディア側はオブラートに包んで報じるほかない。それが結果的に〝無法者ユーチューバー〟に付け入るスキを与えることになってしまっている。 　前出関係者は「このまま放置すれば、中居さんや被害女性への二次被害につながりかねない」と警告。大ごとになる前に対処する必要がありそうだ。