ファンティアで月300万円稼ぐ女性も…新宿・歌舞伎町のホストが「9月生まれだらけ」なワケ
今や若者の街と言われる歌舞伎町も夏休み後にトー横キッズが一斉補導され、毎年秋は少し落ち着きを見せる。そんななか、水面下で夏よりもピリピリとした空気を放つのが風俗嬢たちだ。 「ムショ行きになるよ」…法外な料金取り立て「女性客を風俗店に紹介のホスト」の戦慄素顔【写真】 「この時期は鬼の閑散期が訪れるんです。8月と同じだけ出勤しても稼ぎは3分の1くらい。ソープの個室でずーっと待機してて暇!マジで時間の流れがゆっくりすぎて病む!」(ユリカ・仮名・22) 風俗業界は夏の繁忙期が終わり、9~11月に閑散期を迎える。そのため寒さが深まる12月まで、風俗嬢らはありとあらゆる手段で稼ぎを得ようとする。ユリカもこの時期は冬の貯(たくわ)えのために毎年出稼ぎに出るという。 「私はソープランドのない地域を狙って、″本番″をすることでカネを巻き上げています。デリヘルは60分やって手元に入るのは1万円ほど。それだけじゃもったいないから、その場で本番行為を客に持ちかける。もちろん店には内緒です。その金額をかなりふっかけてます。相場を知らない人が多いし、風俗慣れしてない人も多いから有利に交渉できる。 最初は5万円って言っておいて、3万円に値引きしてあげるとか言うと百発百中。分捕るための私なりの魔法の言葉です(笑)。ギャンブル要素もあるからちょっと楽しい。店にバレないように現金で払ってもらうから、客の財布に現金入ってなかったら終わり。5万円を3連続で引けるとチョー気持ちいいです」 ◆クリスマスベイビーの多い9月 他にもSNSを通じて、薄利多売の商法に勤(いそ)しむ嬢もいる。 「私は″ファンティア″(音楽や写真、映像などを公開できるプラットフォーム)などをしてますね。風俗の待機時間にちょっとエッチな写真を撮影して、ファンティアのアカウントに載せて有料公開する。写真見たさに課金してくれる人がいればわりと稼げるんですよ。顔出しに抵抗ない子は、こっちで安定収入得るのがトレンドです。まだこのやり方が流行ってない時に風俗を引退してファンティアを始めた先輩は毎月300万円くらい稼いでましたね。風俗と違って嫌な客の相手をしなくていいけど、頭使うので大変です。稼げる子は一部かなぁって印象」(エイミ・仮名・27) 彼女たちがここまでやっきになる背景には、9月にラッシュを迎えるホストらのバースデーイベントがある。 「9月はクリスマスベイビーが生まれるから、日本では誕生日の人が一番多い月ですよね。風俗嬢の閑散期はホストの閑散期だから、″バーイベ″で大金を稼ぐことで乗り切ろうとする人もいるし、また、売り上げでライバルに負けたくないから自分もバーイベをやろうとか、そういった理由で誕生日が9月だと偽るホストも少なくないですよ(笑)」(ホストのショウキ・仮名・24) 風俗で働く大学生のマキ(仮名・22)は、今まで指名したホスト全員が9月生まれだったという。 「7月くらいに担当作って、夏休みに入ったら風俗に出勤しまくって稼いだ金をホストに使うと、ホストは『コイツ見込みあるぞ!』って9月のバーイベで高額を煽ってくる。でも、閑散期に上手く稼げないから、バースデーイベントを機にギスギスし始めて、結局新学期と共にお別れ……ってことを3回繰り返してます(笑)。大金のかかるひと夏の恋ですね」 出身や年齢を伏せる者が多い歌舞伎町。狭い世界でサイクルができ上がっているため、一般社会よりも数段、ウソの上塗りをせざるを得なくなっている。 『FRIDAY』2024年10月11日号より
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