WOWOW辰巳放送センターでテレビ収録に臨んだ井上尚弥

プロボクシングの4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥（31）＝大橋＝が21日、東京・江東区のWOWOW辰巳放送センターでテレビ収録に臨んだ。 11月4日の午後9時からWOWOWライブとWOWOWオンデマンドで放送・配信される『エキサイトマッチSP』の収録にスペシャルゲストとして出演。9月3日に東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者のTJ・ドヘニー（37）＝アイルランド＝に7回TKO勝ちした4団体王座防衛戦を本人解説した。 井上はドヘニーが予想以上に守備的な闘い方をしたと話し、「倒されなければ良いみたいな、倒されないボクシングをする。そういう気持ちでこられるとおもしろさも欠ける」などと振り返った。 この日、24日に東京都内で次回世界戦発表会見が行われると発表された。12月24日に東京・有明アリーナで、IBF、WBO1位のサム・グッドマン（26）＝オーストラリア＝との4団体王座防衛戦が決定的だ。今月前半にはスパーリングを再開。収録後に横浜市の大橋ジムでドヘニー戦後4度目のスパーリングを行うと明かした。「ここからあと2カ月ぐらいなんで、計画的にいこうかなと思います」と話した。 現在は大橋ジムのジムメートがスパーリングパートナーを務めているが、今後は最近の試合前同様に海外からスパーリングパートナーを招聘（しょうへい）する予定だとした。この日は左目が充血していたが、「左目は大丈夫です」と話すに留めた。 収録には解説として元WBA世界スーパーフライ級王者の飯田覚士氏（55）と元WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃氏（48）も参加した。 同興行で行われた元K－1スーパーバンタム級王者で現WBO世界バンタム級王者の武居由樹（28）＝大橋＝が、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾（29）＝志成＝に3－0の12回判定勝ちした初防衛戦と、WBA世界スーパーライト級6位だった平岡アンディ（28）＝大橋＝が、暫定王者だったイスマエル・バロッソ（41）＝ベネズエラ＝に9回TKO勝ちした同級挑戦者決定戦も放送・配信される。 プロ戦績は井上が28戦28勝（25KO）、ドヘニーが31戦26勝（20KO）5敗、グッドマンが19戦19勝（8KO）、武居が10戦10勝（8KO）、比嘉が25戦21勝（19KO）3敗1分け、平岡が24戦24勝（19KO）、バロッソが32戦25勝（23KO）5敗2分け。（尾﨑陽介）