約30年ぶりの少数与党 「合意形成」の知恵が必要なとき
元連合会長の古賀伸明氏は毎日新聞政治プレミアに寄稿した。先の衆院選での与党敗北の背景には、「多くの国民が抱えている生活苦という現実がある」と語った。 【写真】立憲の野田代表と握手する石破首相 古賀氏は、「特に、非正規労働者の割合が雇用労働者全体の約4割にも達し、若者や女性を中心にした非正規労働者の生活実態から、政治家が何百万円や何千万円という『裏金』を手にしていたことが、大きな怒りとして顕在化したのだろう」と指摘する。 「選挙終盤には、非公認議員が代表を務める党支部への2000万円支給が発覚するに及んで、国民の怒りの火に油を注いだ。『政治とカネ』が最大の争点の衆院選で、国民の厳しい目が理解できなかったのだろうか」と語った。