幼児食と離乳食の違いは?1歳半から5歳の「食事の基本」
幼児食の与え方のPoint
・子どもの成長に合わせて進める 幼児期に与える食事の量は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」でその目安が定められています。しかし、子どもの発達には個人差があり、体格や活動量によっても必要なエネルギー量は変わってきます。また、食への関心や意欲も一人ひとり異なるので、指標はあくまでも目安と考え、子ども自身の成長ペースに合わせて進めましょう。 ・はじめての食材がないか確認する 幼児期は、食べられるものがどんどん増えてくる時期ですが、発達途中の体には負担がかかるものもあります。離乳期から引き続き食物アレルギーなどに注意し、はじめて食べる食材がある場合は、なるべく1種類ずつ与えて、体調に変化がないかよく観察しましょう。アレルギーと思われる不調が出たら、必要に応じて医師に相談してください。 ・衛生面に気をつけて必要な場合は加熱処理を 赤ちゃんの頃に比べれば抵抗力がついてきたとはいえ、まだまだ雑菌などへの抵抗力は大人に比べて弱い時期です。「調理前や生ものに触れた後にはしっかり手を洗う」「生ものを出しっぱなしにしない」など、衛生面には充分注意して調理しましょう。また、子どもにはじめての食材を与える際に不安な場合は、中までしっかり加熱しましょう。 ・食材の大きさに配慮し誤えんに注意! うずらの卵などの小さく丸い食材は、丸飲みして窒息する危険性があるため、必ず4等分以上に切って与えます。また、こんにゃくなどのかみづらいものもできるだけ小さくして与え、誤えんを防ぎましょう。食べながら歩いてしまったり、食べ物を口に入れすぎてしまったりすることもあるので、食事中は常に目を離さず見守りましょう。 ・基本は薄味を心がけ風味や食感で変化をつける 幼児期は味覚が育つ大切な時期。さらに子どもの味覚は大人よりも鋭いといわれているため、香辛料を使った刺激的な味つけや、濃い味つけは控えましょう。基本的には食材そのものの味をしっかり感じられる薄味をベースに、年齢に合った調味料をとり入れて、味のバリエーションを増やしていくと飽きずにおいしく食べられます。 ・子どもの成長に合わせお箸にもチャレンジ! 体や脳が成長していくことで、「食べ方」もだんだん変化していきます。離乳食後期から手づかみ食べがはじまり、1歳頃から少しずつスプーンを使うように。だんだんとスプーンとフォークを使ってうまく食べられるようになっていきます。大人が使っているお箸に関心を示しはじめたら、子ども用のお箸にもチャレンジさせてみましょう。
うたまるごはん(離乳食・幼児食コーディネイター)