幼児食と離乳食の違いは?1歳半から5歳の「食事の基本」
離乳食期が終わったあと、子どもが次に食べるのが「幼児食」。離乳食と違い情報が少ないので、「何を食べさせればいいの?」「大人と同じメニューでOK?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。 『うたまるごはんのかんたん親子ごはん 』(Gakken)より、幼児食の基礎知識をご紹介します。 【マンガ】子どもが食べなくても「苦手なものを25%まで」食卓に並べるべき理由 ※本稿は、 うたまるごはん著、北嶋佳奈監修、淵江公美子監修『うたまるごはんのかんたん親子ごはん 』(Gakken)から一部抜粋・編集したものです。
そもそも幼児食って何?離乳食と何が違うの?
幼児食とは、離乳食完了後の子どもが食べる食事のこと。 「大人と同じ食事がとれるまでの移行期」とされており、この時期の食事は子どもの体や心の成長に深く関わっています。
心身の成長を助けながら大人の食事に近づける
幼児食とは、離乳食が完了した1歳半から5歳頃までの食事のこと。 この頃になると、離乳期よりはさまざまなものが食べられるようになってきますが、大人に比べるとかむ力も消化機能もまだまだ未熟。 大人とまったく同じ食事内容では、体に大きな負担がかかってしまうため、子どもの発達に合わせて食事内容を大人の食事に近づけていく「幼児食」の期間が必要になります。 また食事の環境も、これまでのフォークやスプーンを使った食事から、お箸のマナーを覚える段階へとゆっくりステップアップさせていきます。 いろいろな色や形、匂いの食材に触れたり、食材を味わうことは、子どもの心身の発達に関わる大切な体験です。 幼児食を通して、生きる源である「食事を楽しむ」心を育みます。
幼児食の役割
1 成長に合わせた食事でじょうぶな体を作る 幼児期はみるみる体が成長していき、毎日の活動量が増える時期。 適切なエネルギーと栄養素がバランスよく含まれた食事を与えることで、子どもが免疫力の高いじょうぶな体を作り、成長するのをサポートします。 また、決まった時間に食事をすることで、食事の時間にお腹が空くようになり、生活のリズムが整ってきます。 2 かむ力と味覚を成長させる 乳歯の生え方に合わせて少しずつ食材を大きくしたり、かみ応えのある食材を増やしたりすることで、かむ力を鍛えます。 かむことで、顔や舌の筋肉が発達し、表情も豊かになります。 また、この時期にいろいろな食材の味を体感すると、「旨み」や「風味」を繊細に感じとれるようになり、味覚の幅が広がります。 3 食に対する関心と楽しむ心を育てる 家族みんなでわいわい食卓を囲むことで、「食べたい」という気持ちを自然と引き出すことができたり、食べることへのポジティブな印象を持ちやすくなったりします。 好き嫌いや遊び食べで食事が進まないときもありますが、完食にこだわりすぎず、リラックスした気持ちで子どもの食事を見守りましょう。