世界初、全量グリーン鋼材採用の船舶が進水。JFEスチールが供給
JFEスチールのグリーンスチールを使って建造したドライバルク船が今週進水した。使用鋼材すべてが「グリーン」の船舶は世界初。今回の進水と合わせ新たに2隻の船舶へのグリーンスチール供給が内定。全量グリーン鋼材の船舶は計9隻となる形で、約3万6千トンのグリーンスチールが使われる予定だ。造船業界でのグリーンスチール使用に弾みがつきそうだ。 5日、檜垣造船(本社・愛媛県今治市)の本社工場で命名・進水式が行われた。今回、進水したのはNYK バクル・プロジェクトが発注したドライバルク船で、「BRIGHT QUEEN」と命名された。同船には、船体構造にグリーンスチールを使用したことを示す船級符号が付記される。 命名・進水式にはJFEスチールの赤木純一常務が出席。「(進水した船は)地球温暖化防止、カーボンニュートラルに向けたシンボルになる」とコメントした。