市議会通さず22億円の委託契約 北海道・苫小牧、条例違反
北海道苫小牧市が、消防本部の指令システム構築のため民間企業と5月に締結した22億5500万円の業務委託契約について、市議会の承認を得ておらず条例違反だったことが6日、市への取材で分かった。 市によると、契約は近隣4町の消防本部と指令業務を共同運用するため、無線システムなどを新たに構築するもの。電機大手5社による指名型プロポーザル方式で業者を選び、5月10日にNEC北海道支社と締結した。 条例では予定価格2千万円以上の不動産や物品購入、1億5千万円以上の工事や製造請負契約には議決が必要とされている。担当者が、条例の対象にならず、市議会にかける必要がないと誤って判断したという。