＜第９１回選抜高校野球＞ 　◇投手支える守備の名手　大塚慶汰選手（２年） 　チーム屈指の守備の名手。昨秋の公式戦は無失策でチームを支えた。正確なグラブさばきと広い守備範囲で投手陣をもり立て、「甲子園でも守備で目立ちたい」と意気込む。 　趣味はスポーツ観戦。練習が終わった後にはプロ野球だけでなく、海外サッカーやバレーボールの試合を見て過ごすという。特にサッカーが好きで兄弟と一緒にテレビゲームでも楽しむ。将来は野球に携わる仕事に就くのが目標で、スポーツメーカーで野球道具を売りたいという。 　同じ遊撃手として目標にするのはプロ野球西武の源田壮亮選手。球の持ち替え動作や送球のフォームを参考にする。守備で注目される選手になりたいといい、「甲子園にはうまいショートがたくさんいる。自分もその選手たちと肩を並べられるよう、良いプレーをしたい」と気持ちを高めている。 　◇雲外蒼天、グラブに刻む　岸本将翔選手（２年） 　１７９センチ、８２キロの恵まれた体格で、力強い打撃が武器。変化球への対応を課題に挙げ、冬はフォームの改造にも取り組んできた。 　好きな野球選手はプロ野球日本ハムの中田翔選手。男気あふれるプレーや、調子が悪いときでも相手や仲間に悟らせない姿勢に憧れ、「自分も感情を顔に出さないように注意している」という。 　努力を続けた先に結果が待つという意味の「雲外蒼天」が好きな言葉。昨秋は調子を落としたというが、「悪いときも良くなると信じて練習するしかない。この冬は甲子園で活躍する姿をイメージして練習した」。大舞台で使用する予定のグラブにも「雲外蒼天」と刺しゅうを入れた。 　甲子園では「楽しんで野球をやりたい」と語る。「自分が打てなくてもチームが勝てればそれでいい。どんな形でも貢献したい」と話す。