鼻骨骨折しながらも…日ハム・伏見寅威が本塁打 チーム奮い立たせ
◇ソフトバンク―日本ハム(18日・みずほペイペイドーム) 鼻を骨折しながら出場を続ける日本ハムの伏見寅威が豪快なアーチをかけた。 【写真まとめ】パ・リーグCSファイナル ソフトバンク-日本ハム 2点を追う三回の先頭打者。ソフトバンク先発のスチュワートの初球をフルスイングで捉えると、打球は左中間席のホームランテラスに消えていった。「(新庄剛志)監督直伝ポイント前打法」とコメントした伏見。球を仕留めるポイントを前にすることで、速い直球にも振り遅れないスイングとなっていたことが実った。 14日のロッテとのCSファーストステージ第3戦の練習中に、ノックの打球が顔面を直撃。鼻骨骨折と診断されたが、新庄監督にプレーする意思を示すと、16日のファイナルステージ初戦は先発マスクをかぶった。安打も放ち、「(試合に)出る以上は関係ない」とけがの影響を感じさせなかった。 右目付近は内出血しているが、「出る以上は何かあっても言うつもりはないですし、普通の選手として出た」とけがを言い訳にすることはない。初戦と同様に、ソフトバンクの強力打線を序盤からなかなか抑えることができず、リード面で苦心する姿はある。だが、けがを押しての出場は、チームを奮い立たせている。【藤田健志】