キャメロン・ヤングが「59」を出したクラブセッティング
キャメロン・ヤングが新しいパターを入れた「トラベラーズ選手権」の3日目に「59」を出した。9番で10mをねじ込み、最終ホールでは重要な3mのパットを決めて、PGAツアーで60切りを果たした12人目の選手となった。 【画像】テーラーメイドの新アイアン ヤングはスコッティキャメロン ファントム5.5プロトタイプパターを使用している。フロリダスイングからこのモデルを使い、ここに来て伝統的なシルバー仕上げから、ダークなブラック仕上げのパターに変更した。
スコッティキャメロンのブラッド・クローク氏は「彼は通常、少しダークな物とシルバーのように色味が軽めな物を持っていることを好みます。我々は先ずこのモデルについて、(3月にパームビーチで開催されたコグニザントクラシックの頃に)取り組み始めました。今週、彼が実戦投入したブラックの物は、私が彼のために全米プロで組み上げました」と述べた。 ヤングのパターヘッドと、一般販売モデルとの違いは、ブラック仕上げとヘッドにエイムラインが入っていない部分のみである。 ブラックとシルバーのパターは同じ仕様で、ダークな色味は単にグリーン上で異なる見た目をもたらす。彼のようにパターのトップにエイムラインを用いないプレーヤーには、外見のそれぞれの要素がアライメントにおいて大きな役割を果たす。 「大部分は、パターがボールをどのようにはめ込むのかと言うところ。ダークな仕上げは、フレーミングに関して特定のラインを引き立たせつつ、特定のラインを目立たせなくします。彼のパターはどちらにもサイトラインが入っていませんので、ヘッドの設計に関する微細な特徴をアライメントに使用しているのです」とクローク氏は言う。 ファントム5.5のヘッドは前バージョンと比べると若干小さく、ヘッドの両肩(ウィング)はフェース中央へ向かって角度がついており、それがアライメントの補助になっている。こうした特徴は、ヤングのようなプレーヤーが「ラインにロックされ」(クローク氏)、タッチやその他の要素と引き換えに、パターヘッドのアライメントに集中し過ぎることを防ぐ。 フロリダスイングでファントム5.5パターに乗り換えた理由は、かつて使っていたフェースバランスのマレットより「トウに流れがある」と言う点にあった。ヘッドがストローク中にスクエアに留まらず、より開閉されることを意味する。また、ファントム5.5には、かつて彼が使用していたパターや、多くのブレード型パターで用いられるようなオフセットのある「ナックルネック」ではなく、短めのネックが装着されている。 また、ヤングはバッグに新しいウッドも入れていた。「トラベラーズ」はタイトリストの新しいGTシリーズのウッドで臨んだ3つ目の大会だった。GT3ドライバーとGT2の3番ウッドを、同社がツアーで同モデルをお披露目した「メモリアルトーナメント」から使っている。