【都市対抗】「元プロという感覚はない」 ヤマハ・網谷圭将が社会人野球に懸ける心意気
秋の日本選手権に向けレベルアップ
明治安田との1回戦は「三番・右翼」で先発出場。第2打席ではHondaからの補強選手で先発の左腕・東野龍二(駒大)に対し「チェンジアップが良かったので、おっつけていこうと考えていました」と逆方向へ、ファーストの頭上をライナーで襲うヒットを放った(記録は二塁内野安打)。 しかし、試合は同点の7回裏に一挙、5点を奪われる苦しい展開。直後の8回表には無死一、二塁のチャンスで打席に立ち、三遊間へ鋭い打球を飛ばすも、三塁手が横っ飛びでキャッチするファインプレーに阻まれサードゴロ。その後の一、三塁のチャンスも生かせずに無得点に終わると、8回裏には中川智裕(近大、セガサミーから補強)に満塁弾を打たれるなど、またも5失点で1対11。8回コールドで初戦敗退となった。 試合後、「自分の力不足。三番は流れを変える一打が期待されている打順ですから」と敗戦の責任を背負い「8回のチャンスであの打球が抜けないというのは、技術だけの話じゃないんでしょうが……。集中力がもう一つ、なかったのかもしれません」と振り返った。 今後に向けて「何が足りなかったのかを整理して、まずは秋の日本選手権。一球目からスイングしていけるように心技体のすべてを高いレベルへ作り上げていきたい」と目標を掲げた。NPBを経由しているとはいえ、今年で27歳。頂点を目指して、まだ成長を続ける。 文=大平明
週刊ベースボール