甲子園の“有力候補”が…まさかの初戦敗退となった強豪校(3)18年ぶりの“大金星”献上に
第106回全国高等学校野球選手権の、出場全49校が出揃った。甲子園予選から各地で熱戦が繰り広げられた中、今年は波乱の展開が数多く見られた。どれだけ下馬評の高い実力校でも「初戦の難しさ」は共通している。そこで今回は、地方大会でまさかの初戦敗退となった強豪校を紹介する。
海星(長崎)
2年ぶりとなる夏の甲子園を目指した長崎県の海星。その道は初戦で閉ざされてしまった。 1892年に創立された海星は、長崎県の強豪として甲子園に幾度となく出場。夏は19回、春は6回出場しており、創成館や長崎日大などとしのぎを削ってきた。 新チームになってからは、秋・春ともに決勝で長崎日大に敗れたものの、スコアは0-1の僅差。夏のリベンジに燃えていたことは容易に想像できただろう。 今夏、第2シードで迎えた海星は、初戦で鹿町工と対戦。2年前の長崎県大会では2-1と勝利した相手だった。 しかし、今年は得点を奪えない展開が続き、7回裏に先制を許した。その直後、8回表に無死一、三塁のチャンスを作ったが活かせず、0-1で試合終了。 長崎県の高校野球を牽引してきた海星の初戦敗退は、18年ぶりの出来事。あまりにも短すぎる夏の終わりとなった。
ベースボールチャンネル編集部