阪神・佐藤輝 6戦ぶり5番復帰で必死の適時二塁打「しっかり振っていこうと」 大山から譲り受けたバット使用で試行錯誤
「阪神2-6広島」(10日、甲子園球場) 意地を見せるだとか見返すだとか、そういう問題ではない。何とかしようと必死に食らいついた。6試合ぶりの5番に復帰した阪神・佐藤輝明外野手。目の前のチャンスを生かす適時二塁打を放った。 5点を追う六回だ。2死一塁で打席を迎えた。「しっかり振っていこうと思って、いいバッティングはできたと思います」。1ボールから広島・アドゥワが投じた2球目、外角寄りのカットボールに反応。コンパクトなスイングで左中間を突き破る適時二塁打で1点を返した。 本塁打を放った6日のヤクルト戦以来となる打点。追加点にはつながらなかったが、超満員の虎党を盛り上げた一打に後続が続き、2死満塁と一発が出れば同点となる場面を作った。 打撃の状態は上向きだ。八回2死には、フルカウントから外角への厳しいボールを見極めて四球で出塁。打席では大山から譲り受けたバットを使用するなど、試行錯誤している。「感覚でちょっと変えながらやっていきたいなと思います」と佐藤輝。1打席1打席に全力を注ぐ-。打って、チームの勝利に貢献するだけだ。