タイ新政権、大連立を維持 「反タクシン派」も合流
【バンコク共同】タイのワチラロンコン国王はペートンタン新首相が提出した閣僚名簿を承認した。官報で4日公表された。タクシン元首相派「タイ貢献党」が主導し、親軍派政党など保守勢力と協調する大連立政権の大枠を維持。野党で反タクシン派として知られた「民主党」も新たに連立に加わった。新閣僚は近く就任宣誓し、政権が正式発足する。 マーリット外相やピチャイ財務相、アヌティン内相ら主要閣僚がセター前政権から留任した。 最大野党「国民党」(旧前進党)以外の大半の他党が結集したが、組閣の過程で親軍派政党内の路線対立も表面化。政治経験が浅いペートンタン氏の政権運営を不安視する声もある。