EUROのデンマーク代表が昇給を固辞 かわりに女子代表との格差是正を希望
粋な計らい
EURO2024に参加するデンマーク代表チームが、昇給の固辞を決定したことが明らかになった。そのかわりに女子代表選手が同一の基本給を得られるようにすることを希望しているという。国際プロサッカー選手会(FIFPro)が6月14日に発表した。 今夏のEURO終了後に発効する新たな4年契約を締結するにあたり、デンマークサッカー協会(DBU)では、男女代表チームに平等な報酬を提供するのを理想としながらも、男子の予算を削減する動きには賛成が得られなかった。 しかし、選手組合「シュピラーフォレニンゲン」のミハエル・サール・ハンセン理事が男子代表の交渉担当に計画を提案したところ賛同の声が上がったという。 交渉チームは、アンドレアス・クリステンセン、トーマス・デラネイ、クリスティアン・エリクセン、ピエール・エミール・ホイビュルク、シモン・ケアー、カスパー・シュマイケルからなる。 「これは女子代表チームの状況改善を支援するための大きなステップです。男子選手たちは自分たちの状況改善を求めるのではなく、女子チームの支援を考えました」とハンセン理事は述べる。 昇給を要求してストライキを示唆するという話はよく耳にするが、協会が昇給を提示しているのに選手側が断るというのは非常に稀なケースだ。 この粋な計らいにより、EURO2024のデンマーク代表には、より大きな声援が届くことだろう。
構成/ザ・ワールド編集部