両手で顔を覆い警察署へ入った容疑者

逮捕直後の女の姿を、本誌カメラマンがとらえた。タイトなグレーのパンツに真っ白なシャツという装い。黒いメガネをかけた顔を両手で覆い、捜査員に導かれ警察署へ入っていった――。 【思わず二度見】タイトなパンツ姿で…27歳女「闇バイト強盗の高級品を転売」逮捕直後の衝撃写真 ９月10日までに警視庁捜査１課が盗品等処分あっせんの疑いで逮捕したのは、埼玉県川口市に住む職業不詳・岩切千聖容疑者（27）だ。ＳＮＳを通じて犯罪グループに加担。強盗で奪われた高級品を転売したとされる。 「転売されたのは高級腕時計ロレックスです。岩切容疑者は４月19日、東京都足立区内の質店で『闇バイト強盗』で奪われたロレックスを、約90万円で転売したとされます。警察の調べに対し岩切容疑者は『売ったことは間違いないが盗品とは知りませんでした』と、容疑の一部を否認しました」（全国紙社会部記者） 衝撃の「闇バイト強盗」は、岩切容疑者がロレックスを売却する半月ほど前の４月１日明け方３時半頃に起きた。新宿区歌舞伎町で深夜営業中の質店に、ハンマーなどを持った複数の男たちが侵入。ショーケースを叩き割り、高級ブランドルイ・ヴィトンの財布や貴金属など計87点（約3800万円相当）を奪ったのだ。店内には客や従業員３人がいたが、逃げてケガなどはなかった。 ◆暴走族メンバーが関与か 「岩切容疑者と同時期に、警視庁捜査１課は強盗や建造物侵入の疑いで20歳以下の男３人を逮捕しました。『闇バイト強盗』のリクルーター役とみられ、ＳＮＳで〈タタキ（強盗）に興味ありますか？〉などと実行犯を募っていたとされます。３人はいずれも、埼玉県八潮市を中心に活動する暴走族グループ『88ファミリー』のメンバーです。警察は『88ファミリー』の背後に、反社会的勢力がいるとみています。 ＳＮＳの誘いに応じた、10代から40代の男たちがすでに複数逮捕されました。強盗の実行や盗品運搬の役割を担っていたそうです。逮捕された男の１人は、警察の調べに対し『カネに困っていました。生活費が必要だった』と供述。岩切容疑者のように『ロレックス』を120万円ほどで質店に転売し、１割ほどの報酬をもらっていたそうです」（同前） 安易な気持ちで「闇バイト強盗」の誘いに応募すると、悲惨な結果が待っている。 「『闇バイト強盗』のＳＮＳには〈報酬1000万円のタタキ〉〈日当100万円〉などの好条件が提示されています。条件につられた応募者は、運転免許証など顔写真つきの身分証明書の画像を送るよう要求される。しかし一旦画像を送ると〈逃げたらヒドい目に遭うぞ〉という趣旨のメッセージが送られてくるそうです。 家族構成まで教えるよう指示された応募者は、親族に危害が加えられるのを恐れ簡単には抜けられなくなります。実際『いきなり自宅に見知らぬ男が訪ねてきた』『監視されていると思った』と、逮捕後に供述している実行犯もいるんです。『恐ろしい組織に入ってしまった』と」（同前） 一度犯罪に手を染めると二度と抜け出すことはできない。中には最初の条件を反故にされるどころか、１円の報酬さえ支払われず「タダ働き」させられるケースもあるのだ。逮捕されてから後悔しても遅い。決して甘い誘いに応じるべきではない。