<かつて魔法少女と悪は敵対していた。>藤原ここあさんの未完の名作 アニメ化の挑戦 “胸がギュッとなる瞬間”を映像に
子供たちが見てもワクワクするような演出にもこだわった。
「変身シーンは、変身バンクがあって、イメージBGに変わっていく流れが多いと思うのですが、『まほあく』では、現実に白夜ちゃんがいて、そこから地続きで変身していくような感じにしたいと思いました。まず、現実世界に光の階段が現れて、それを昇って、星の海にドボンと入ると、変身空間になる。現実から地続きに描くことで、小さい子供が見てもワクワクするといいなと思いました」
藤原ここあさんが遺した未完の原作の魅力を最大限に盛り込んだアニメ「まほあく」。最後に最終回の見どころを聞いた。
「アニメの制作当初から、最終回でアニメは終わってしまうけど、“物語は続いていく”という終わり方にできないだろうかと考えていました。ファンの方は、アニメが始まってきっと喜んでくださると思っていましたが、終わるとまた寂しくなってしまうというか。ファンの方に、原作が途中で終わってしまったあの時の思いをまたアニメでさせてしまうのは、すごく心苦しいと思っていて。最終回は、白夜ちゃんとミラの二人らしいラストになっていると思いますし、第1回から成長した白夜ちゃんがラストにどんな表情を見せるのか、見届けていただけたらうれしいなと思います」