ガールズグループ戦国時代にIS:SUEがデビュー!
今年4月にデビューし、たちまち音楽シーンを席巻しているME:Iを生んだオーディション「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」から新たに生まれた4人組のガールズグループ、IS:SUE(イッシュ)。グループ名には「常に注目や話題性(ISSUE)を持って人々を魅了する、魅力的で“異種”な存在」という意味が込められている。 【写真の記事を読む】撮り下ろしの写真をチェック!
RINデビューシングル「1st IS:SUE」のリード曲「CONNECT」はEDMトラップのクールでワイルドなサウンドに、涙や傷を宿しながらもこれから世界に立ち向かっていくという強い意志が乗せられている。確かな歌/ラップ/ダンスの実力と魅力的なキャラクター、不屈のスピリットでデビューを掴んだRIN(会田凛)、NANO(釼持菜乃)、YUUKI(田中優希)、RINO(坂口梨乃)の4人=IS:SUE に『GQ JAPAN』がインタビューした。 ──IS:SUEというグループ名には「常に注目や話題性(ISSUE)を持って人々を魅了する、魅力的で“異種”な存在」という意味が込められているそうですが、どう受け止めましたか? NANO IS:SUEとしてデビューすることになり、「異種な存在ってなんだろう?」と考えて、人間は生まれた時から一人ひとりが違う個性と良さを持っているので、自分の優れているところを磨き続けることができれば異種な存在であり続けられるんじゃないかと思うようになりました。 YUUKI 異種という意味があることを知り、すごく面白いと思いましたし、私たちとしてもそのグループ名がベストなんじゃないかという結論に辿り着きました。 RIN グループ名に添えられている「Not wrong, just different. “IS:SUE” is coming.」という言葉にすごく力を感じました。出る杭は打たれるという言葉がありますが、人と違うことをすると波紋を呼んでしまう場合があります。でも、人と違うからといって間違っているわけではないと思うので、異種であることを恐れずに人がやっていないことをどんどんやっていくグループになりたいです。 RINO その通りだと思う。ひとつのグループとしてまとまっていく過程で一人ひとりの個性が薄れてしまうケースもあると思いますが、私たち4人は個性をもっと成長させながら異種なグループであり続けたいです。 ──デビューシングルのリード曲「CONNECT」にはまさにそういった気持ちが描かれています。曲を聞いた時、どんなことを感じましたか? RINO 私たちの今を表現した曲だと感じました。歌詞もメロディも力強くてすごく好きな曲です。 YUUKI 私は曲を聴いた時にサウンドに気持ちを持っていかれるタイプなのですが、「CONNECT」は、まず重低音がかっこいい。会場が大きければ大きいほど重低音が響いてオーディエンスのテンションも上がるんじゃないかと思いました。この曲を通じて一緒にテンションをアップしていきたいですね。 RIN 歌詞に「過去だけで私を判断しないで」という英語詞のラップがあったり、挫折や批判といったワードが入っていて、過去を経て今の私たちが強い気持ちを持てている状況が描かれています。自分のパートだけでなく、全部の歌詞の意味を深く考えた上でレコーディングしたのですごく気持ちが込められた曲になっています。 RINO 等身大の私たちが込められた曲です。RINちゃんが言ったように想いが込めやすいですし、完成した音源を聴いて、自分自身に言い聞かせてくれているようなずっと心の支えになる曲だと思いました。 NANO 1曲の中に様々な曲調が詰まっているところが特に好きです。ブリッジで静かで綺麗なムードに変化するところはダンスの雰囲気をガラッと変えるよう意識しました。個人的にとても楽しめるポイントです。 YUUKI 想像していた以上に激しい振り付けが来て、最初は「これを踊りながら歌うのか」という不安がありました。でも踊れば踊るほど自分がすごくかっこよく見えて、とても素敵な振り付けだと思いました。カメラのアングルのことをかなり考慮したところもあって、たとえば、私の2番のラップパートでは拳の動きに合わせてカメラが動いていきます。最後にヴォーグやワッキングといった手を使ったダンスの振り付けがあり、私たちは必死にそれをやっているんですが(笑)、そこで一気に迫力が来る展開も見どころです。振りを付けてくれた先生に感謝しています。 RIN 4人で踊って動画を何度も見て、気づいたところを伝え合って、個々で修正していく作業を何度も繰り返しました。 YUUKI イントロが2パターンあるんです。ひとつはストレートにダンスで見せるパターン、もうひとつはひとつのパーカを4人で使うパターン。2つ目が特に難しく、いつ袖に腕を通すかとか、細かいタイミングを合わせるのがすごく大変でした。それによって4人の関係性は深まったと思います。 ──4人のグループとして活動していくにあたって大事だと思っていることはありますか? NANO 誰かひとり欠けてしまったら成り立たない。だからこそ日頃からお互いに関心を持って、小さな変化に気付き、声を掛けて支え合っていくことが一番大切だと個人的には思っています。 YUUKI NANOちゃんは細かいところまですごくよく見てくれるんです。 RIN NANOちゃんは4歳年上なんですが、私と接する時は同じくらいの精神年齢になってふざけてくれる。「こんなこと年上に言っていいのかな?」っていうことを言いやすいムードを作ってくれるのですごく親しみやすいです。私の調子が悪かったり、気分が落ちている時は「ふたりで話そうよ」って言ってくれて、悩みを全部聞き出してくれる頼もしいお姉さんに変わる。そんなNANOちゃんに救われています。 NANO 今、すごく嬉しかったです。ほっこりしました(笑)。私も3人にすごく助けられています。 YUUKI 私の場合、ちょっとしたお掃除をやらずに寝てしまうことが多いんですが、他の3人は綺麗好きでいつの間にか洗濯してくれていたり、お皿を洗ってくれていたり、床掃除をしてくれているので、その度に感謝の気持ちでいっぱいになります。でも、3人と暮らす中で昔よりは綺麗好きになった気がしています(笑)。 RINO 私は普段はよく喋るんですが、こういった取材の場所だったり、人前で最初に話すのが苦手で。みんなが率先して話してくれるのがすごくありがたいです。あと、先日「KCON JAPAN 2024」のステージに立たせていただいた時、同じステージ上にメンバーがいるだけですごく安心しました。隣を見て目が合った瞬間に「ひとつのグループなんだな」って感じて、この4人でパフォーマンスすることができる嬉しさが増しました。 ──この4人である必然性についてどう感じていますか? NANO ステージに立った時のバランスがすごく良いなって思います。歌もダンスもラップも高いクオリティでできるメンバーが揃っているので全員がすべてのポジションを担えるのが強みです。 YUUKI この間みんなで個々のキャラクター診断をやったんですが、見事にバラバラだったんです。NANOさんはお父さんっぽさとお母さんっぽさ両方を持っていて、RINは合理的な考え方ができるタイプ。RINOちゃんは自己犠牲型。私は特定のタイプというよりはみんなが争った時に仲裁に入るようないろいろな要素を持っているタイプ。それぞれ被っている部分がなくて、ひとつの家族みたいにバランスが良かった。あと、犬派と猫派とか、夏派と冬派の診断をしたら2対2で分かれたところにもバランスの良さを感じました。 RIN 私たちが特殊だと思うのは、全員が一度挫折していることを皆さんが知っているということ。そこから這い上がって今があるということを多くの人にわかっていただいているので、帰ってきたぞ感や成長を感じてもらいやすいんじゃないかと思っています。大きな舞台に立たせていただけていることに強い感謝の気持ちがあります。 RINO その通りだと思います。大きな挫折を味わっているか味わっていないかによって、成長する過程での周りの人への感謝の気持ちは変わってくると思っています。常に謙虚さと感謝の気持ちを忘れずに多くの人に愛されるグループになりたい。異種ではあるけれど、しっかりとしたマナーのあるグループになっていきたいです。 YUUKI デビュー前から多くの人に支えていただけること自体、すごく恵まれていると思っています。あと、私たちは長い間一緒に同じ道を辿ってきたグループではなく、各々が別々の道で頑張ってきました。同じグループになったことでこれから開花していくものが多くあるんじゃないかと思っています。4人とももっともっといろいろなことを学んでいきたいと思っているので、まだ見えていない可能性に溢れているグループだと思います。 NANO よりたくさんの方に応援していただけるグループになったとしても周囲の方々への感謝の気持ちと礼儀を忘れない謙虚なグループであり続けたいです。 ──最後に、いつか会ってみたい人がいたら教えてください。 YUUKI ビヨンセさんです。私もファンなんですが、姉が大ファンでことあるごとに「スターといえばビヨンセ。YUUKIにもああいう風になってほしい」と言ってくれます。ビヨンセさんはすべてが完璧なスター。映像を通してもすごく迫力のあるパフォーマンスですし、音源を通しても心を動かされる歌を歌う方なので、生でライブを観たらどんなにすごいんだろうと思っています。できることならいつか同じステージの上で会いたいです。 NANO 私はBLACKPINKのLISAさんです。一番の憧れです。タイ出身で、韓国で頑張ってデビューして成功された。その過程でさまざまな苦労があったと思うので、いろいろなことをお話してみたいです。 RINO 母の影響で小さい頃からずっと宇多田ヒカルさんが好きなのでお会いしてみたいです。ダンス&ボーカルのロールモデルはBLACKPINKのJENNIEさん。ステージでのパフォーマンス、ファッション、ライフスタイル、すべてが憧れです。 RIN aespaさんです。先日aespaさんの「Drama」をカバーさせていただいたんですが、何度も動画を見て研究する中でどんどん歌やダンス、表情といったパフォーマンス力のすごさを感じ、会いたい気持ちが増しています。 IS:SUE オーディション番組「PRODUCE 1O1 JAPAN THE GIRLS」から新たに登場したRIN、NANO、YUUKI、RINOによる4人組ガールズグループ。結成発表前からSNSの総フォロワー数が50万人を超え、5月に開催された「KCON JAPAN 2024」で初ステージを披露し、「M COUNTDOWN SATAGE」への出演も話題を集めた。6月19日(水)にメジャーデビューシングル「1st IS:SUE」をリリース。 Rino:フーディー¥63,800、スカート¥38,500 by MASU(ソウキ Tel.03-6419-7028)ビスチェ¥53,900 by Chika Kisada(チカ キサダ info@chikakisada.com)シャツ¥39,600 by soduk(スドーク customer@soduk.co) ヒール¥49,500 by UNTISHOLD(アンチショルド customer@untishold.com)Nano:ビスチェ¥46,200(参考価格) by YUEQI QI(エムエイティティ info@the-matt.com)ベスト¥39,600 by soduk(スドーク) ジレ¥86,900 by Chika Kisada(チカ キサダ) ショーツ¥55,000 by PERVERZE(パーバーズ customer@perverze.jp)ヒール¥106,700(参考価格) by steven ma(エムエイティティ) Rin:シャツ¥82,000、ドレス¥176,000、ピアス(1個売り)¥29,700、ヒール¥134,000(すべて参考価格) by MARINE SERRE(エムエイティティ)Yuuki:ベスト¥434,000、ショーツ¥86,200(ともに参考価格) by 1017 ALYX 9SM(エムエイティティ) タンクトップ¥20,900(参考価格) by MARINE SERRE(エムエイティティ)その他 スタイリスト私物 写真・小山恭史 スタリイング・工藤司 文・小松香里 編集・高杉賢太郎(GQ)