「ふたりが恋しい。抱きしめたい」 池袋暴走事故の遺族も参加「生命のメッセージ展」浦添で20日まで 沖縄
犯罪などでなくなった被害者が生前使っていた靴などを展示し、命の大切さを伝える「生命のメッセージ展」が16日、浦添市役所1階ロビーで始まった。 【動画】池袋暴走事故で犠牲になった松永真菜さん、莉子さん親子の遺品も展示された
2019年に東京・池袋で発生した乗用車暴走事故で亡くなった、県出身の松永真菜さん(当時31)と娘の莉子ちゃん(3)のパネルが初めて展示された。20日まで。 県と沖縄被害者支援ゆいセンター主催の「犯罪被害者等支援パネル展」の一環で、「犯罪被害者支援ひだまりの会okinawa」が協力した。犯罪や不条理な事故などで亡くなった被害者の、等身大の人型パネルと生前使っていた靴、家族からのメッセージなど、5点6人分のパネルが展示された。 松永さん親子のパネルは、いつも一緒にいた2人を表すように、真菜さんと莉子ちゃんのパネルを重ね合わせるように制作された。メッセージには「私一人だけの時間が過ぎていく。ふたりが恋しい。抱きしめたい。でもそれは決して叶(かな)わない」と、家族の心境がつづられている。 同展を訪れた、真菜さんの父・上原義教さん(67)は「多くの人に被害者のことを知ってもらい、1件でも多く、悲惨な事件や事故がなくなってほしい」と話した。
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