民進党代表選に立候補表明の蓮舫氏会見(全文1)限られた財源を人へ投資
民進党代表選に立候補を表明した蓮舫・参議院議員が、23日午後4時半から日本外国特派員協会で会見を行った。 【中継録画】民進党代表選に立候補を表明した蓮舫氏の会見 民進党は、岡田克也代表の任期満了に伴い、9月15日(木)に臨時党大会を開催して新しい代表を決める。 現代表の岡田氏は、今回の代表選では立候補しないことを表明しており、蓮舫氏を支持している。
昭和の時代に通じた経済政策はやはり通じない
蓮舫:あらためまして、皆さんこんにちは。まずは今日、会長のピーター、お呼びいただいてありがとうございます。6年ぶりにここに来させていただきました。6年前は大臣でした。下野したあとは声も掛けてくれませんでした。ピーターありがとう。 さて、あらためまして、リオオリンピック、皆さんの国はどうだったでしょうか。メダルを取った選手の皆さん、本当におめでとうございます。取れなかったけれども、頑張った皆さん、そして支えたチームの皆さん、監督の皆さん、国民の皆さん、皆さんに心から感動をありがとうとお伝えしたいと思います。英国では、水泳で金メダルを取った選手もいますが、日本の萩野のほうがうまいと私は今でも思ってます。 思い返せば、こういう戦いっていうのは、私は7月の参議院議員選挙、そして都知事選挙、そしてリオの戦いの応援、このあとはパラリンピックの戦いの応援。私の戦いはそのあとの9月ですから、まだ終わりません。ぜひ多くの皆さんに応援していただきたいと思います。 9月の15日が民進党になってから初めて行われる代表選挙です。挑戦をします。民進党には多様な人材がいます。そして政策もあります。残念ながらないのは信頼です。笑うとこではないと思います。批判しかしてない政党だと言われます。政権の問題点しか言っていない政党だと言われている。はっきり申し上げます。それはまったく違います。 例えば、私は安倍総理が掲げた3年半前のアベノミクス、素晴らしいと思っています。われわれができないことを全部やりました。株を上げて、為替を大きく振れて、空気を変えて、あした良くなる、こういうことがちゃんとできる人はリーダーだと、私は尊敬しています。 3年半がたちました。限られた財源が、このままアベノミクスに本当に使われていいんだろうか。税金を納めてる納税者の皆さま方に、私たちはそろそろ選択肢を示す政党だと、皆さま方に主張したい。安倍総理は本当にいろんなことをやりました。異次元の金融緩和。それから大胆な財政出動。大企業減税。設備投資優遇税制。それから雇用促進税制。あるいは企業に政府が直接、最低賃金引き上げ、内部留保を賃金に回してくれと直接要請をしました。ありとあらゆる経済政策を安倍総理はおやりになられた。 でも、結果どうでしょうか。あれだけ期待したアベノミクスでしたが、東日本大震災があったわれわれの政権の同じ時期を比べたら、GDPの実質成長率はわれわれの政権の半分です。結果が出ていません。 われわれはここで対案を出すとしたら、同じ財源をどういうふうに使っていくのか。それは、脱昭和だと思ってます。今日は、昭和生まれの人が少ないから大きな声で言おうと思いますが、アベノミクスが昭和の時代には機能しました。子供が多かった、現役世代が多かった、高齢者が少なかった、物をつくれば売れた、売れたら企業が豊かになった。企業が豊かになったらそれは給料に回った。給料に回ったら欲しいものがあった、物を買う。景気の好循環です。 当時、高齢者は人口の4%しかいなかったのが今は3割を超えました。当時、子供は35%いたものが、今は10%に近づいています。労働生産人口はこのままいったら5000万人に縮小していきます。ある意味、物があふれている成熟国家になりました。そんなときにトリクルダウンとか、昭和の時代に通じた経済政策はやはり通じないということをこの3年半、安倍総理は見事に実験として結果を出してくれました。