20代で“最低限の仕事”しかしない部下。いわゆる「静かな退職」でしょうか? 同じように中高年で働かない社員もいますが、能力があり「出世」も見込めるのに、もったいないと感じてしまいます
能力や出世も見込めるのにもったいないのではないか?
「静かな退職」を選択した人からすれば、一生懸命働いても、最低限しか働かない場合でも給料が同じであれば、「最低限の仕事をする働き方のほうがコスパが良い」という考えもあるでしょう。 前述したように、若者はワークライフバランスを重視し、自分のプライベート時間を有意義に使いたいと考えています。そのため「静かな退職」を選択した人にとって、仕事を頑張ったり、出世のために努力したりすることのほうが時間の無駄でもったいないと考えているのではないでしょうか。
静かな退職が同僚や会社に与える影響とは?
「静かな退職」状態にある人がチームワークを乱してしまうような場合、そのチームの雰囲気は悪化し、創造性や生産性は低下します。また仕事量にかたよりが生じてしまうと、ほかの社員が業務過多となりパフォーマンスが落ちるなどの影響があり、結果的に会社の業績にまで影響する可能性があります。 会社の業績に影響すれば、同じ仕事でも給料が減少したり、静かな退職者は社内評価が低いとリストラ候補になったりする可能性もあります。
まとめ
「静かな退職」はワークライフバランスを重視する若者を中心に日本でも広まりつつあります。「静かな退職」を未然に防ぐのは難しいかもしれませんが、社内で積極的なコミュニケーションを取ったり、職務範囲を明確にしたりするなど、会社への帰属意識などを高める施策は必要なのではないでしょうか。 しかし、「静かな退職」はキャリアアップや出世よりも個人の幸福を目指す働き方でもあり、現代の価値観では、多様な働き方の1つとして定着するのは避けられないことなのかもしれません。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部