台風11号周辺の暖湿流 沖縄は大気不安定 7日以降、新たな熱帯擾乱の影響に注意
強い台風11号は南シナ海を西進。日本からは離れつつありますが、沖縄本島地方では大気の状態が非常に不安定。非常に激しい雨や落雷、竜巻などの突風に注意を。日本の南海上は台風など熱帯擾乱の発生しやすい状況。週末以降は沖縄や奄美は新たな熱帯擾乱の影響を受ける恐れ。
台風11号の暖湿流 沖縄で大気不安定 滝のような雨・落雷・竜巻など注意
今日4日午後3時、強い台風11号は南シナ海をゆっくりと西北西へ進んでいます。このあとも発達を続け、明日5日には南シナ海で「非常に強い」勢力となる見込みです。7日には強い勢力でベトナムへ向かうでしょう。 台風11号は日本からは離れつつあり、直接の影響はありませんが、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んでいる沖縄本島地方で大気の状態が非常に不安定となっています。局地的に活発な雨雲がかかり、雨の強まっている所があります。 本島中南部、本島北部では、今日4日夜にかけて非常に激しい雨の降る所がある見込みです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意してください。また、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、速やかに頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
日本の南海上 熱帯擾乱が発生しやすい状況
日本の南海上では台風や熱帯低気圧など熱帯擾乱の発生しやすい状況となっています。 小笠原近海の熱帯低気圧はこのあとも北上を続けますが、明日5日には日本の東で不明瞭となる見込みです。この熱帯低気圧による影響は今のところはないでしょう。 7日以降、別の熱帯低気圧が南の海上で発生し、沖縄や奄美に近づく可能性があります。
新たな熱帯擾乱 沖縄・奄美に影響か 動向に注意
週間天気図上にも8日頃から沖縄付近に「低」のマークが見られます。※この天気図の中では台風や熱帯低気圧も「低」として、表現しています。 しばらく沖縄や奄美付近で熱帯擾乱の動きが遅くなり、雨量が多くなる可能性なども考えられます。今後の動向に注意が必要です。
日本気象協会 本社 日直主任