現金を握りしめ、落ち着きのない客を説得 コンビニ店員が詐欺を防ぐ
大阪府警松原署は18日、特殊詐欺の被害を防いだとして「ローソン松原三宅西四丁目店」の店員、室坂美菜子さん(56)に感謝状を贈った。 【写真】感謝状を受け取った室坂美菜子さん(中央)。左は末次隆士署長、右は山中博副署長=2024年6月18日、松原署、小島弘之撮影 室坂さんは2日、来店した70代の女性に「プリペイドカードを買いに来た」と伝えられた。女性が現金を握りしめて落ち着かない様子だったことから、室坂さんは「詐欺だと思う」「警察に相談したほうがいい」と女性を説得し、署に通報したという。 署によると、女性はパソコンの画面に「ウイルス感染」と警告が表示され、ウイルス除去費用の名目で金を要求する「サポート詐欺」の被害に遭うところだったという。感謝状を受け取った室坂さんは「役に立ててよかった。詐欺が少しでも減ればいいと思う」と話した。(小島弘之)
朝日新聞社