【インハイ準決勝プレビュー】神村学園の攻撃力に米子北の守備陣がどう対応するか
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)は8月2日に準決勝を迎える。Jヴィレッジスタジアムで9時30分から行われる第1試合は神村学園と米子北の顔合わせとなった。互いに高円宮杯U-18サッカーリーグ2024プレミアリーグWESTに籍を置いており、今季はインターハイ開幕前最後のゲームとなった7月7日の第11節で対戦している。その際は4-2で神村学園が勝利をしているなかで、迎える今回の大一番は神村学園の攻撃力に対し、米子北の守備陣がどう対応するかがポイントになる。 【フォトギャラリー】準々決勝試合風景 神村学園は4試合で24ゴール。得点ランクトップを走る注目FW名和田我空(3年)が8ゴールをマークするなど、序盤戦から自慢の攻撃陣が猛威を奮ってセミファイナルまで勝ち上がってきた。3-4-2-1の布陣でボールを後ろから繋ぐだけではなく、縦に速い仕掛けができるのも今年の特徴。大会前にFW日高元(3年)が負傷して欠場を余儀なくされているが、名和田はもちろん、FW徳村楓大(2年)や左ウイングバックに入るMF大成健人(3年)など個性的なタレントが積極的に仕掛けてチャンスを生み出す。準々決勝では控えに回ったFW金城蓮央(3年)も速さで勝負できるアタッカーで、選手層も厚い。2連戦1休みが続くスケジュールで疲労も溜まっているが、誰がピッチに立っても計算できる陣容になっている。相手に守りを固められる展開も予想されるが、焦れずに戦い切れるか。守備陣は今大会無失点と安定しているだけに、得点が奪えない時間帯が続いても動じずに攻撃を繰り出したい。 今大会No1の攻撃陣に対し、米子北はどのように対応していくのか。浜梶優大(2年)、熊野俊典(1年)のCBコンビを中心に粘り強く対応し、相手のスピードを消す守備が求められる。ボランチの柴野惺(3年)も含め、組織的な守りで最小失点に留めながら、限られたチャンスを確実に決め切れるか。「勝つために必要なモノは何か。良い時間帯もあるし、悪い時間帯もあるけど、良くはなってきている」と中村真吾監督が明かしたように、チームの状態は上向きつつある。堅守速攻を武器に相手を自分たちの土俵に乗せられれば、勝機は十分にあるはずだ。 (文=松尾祐希)