中国人民銀の潘総裁、緩和的な金融政策を堅持-全人代常務委に報告
(ブルームバーグ): 中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁は5日、国内経済の成長を支援するため緩和的な金融政策を維持し、逆周期(カウンターシクリカル)型の調整を強化すると表明した。
潘総裁は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会で金融政策に関する報告を行い、緩和的な金融政策を続け、カウンターシクリカルな調整を強めることで、安定的な経済成長と質の高い発展に向けた健全な金融・財政環境が創出されるとの見解を示した。国営の新華社通信が伝えた。
潘総裁はまた、規制・監督を強化し、金融システムのリスクに対し積極的に予防・対処する必要性を強調した。
投資家は、全人代常務委で世界2位の経済大国を支える新たな刺激策が打ち出されるかどうかを注視している。
全人代常務委は4日に開幕し、地方政府が抱える簿外債務の一部を公式の会計に移転する案を検討した。藍仏安財政相が予告していた措置で、財政負担の軽減を目的としている。
原題:PBOC Head Vows to Boost China Countercyclical Monetary Measures (抜粋)
--取材協力:Jacob Gu.
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